大阪石材社長ブログ

「EC(eコマース)」は質的な価値への発想の時代

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戦後は生産が中心の時代で製品を販売していた。
商店街には果物屋、魚屋などが商品を陳列し販売していた。
卸売市場で仕入れて、生産が主で販売が従の関係で、配達は後方支援の日常業務だった。
兎に角、モノが不足する時代が続いたが、昭和50年代には流通革命が起こり、スーパーマーケットが台頭する。
このことは、1.消費行動を変える、 2.貯蓄パターンを変える、3.産業構造を変えるという三つの変化をもたらした。

平成7年にはマイクロソフトがOS「Windows 95」を発売して情報化社会へ突入した。
リアルの店舗からネット上のバーチャルの店舗に取って代わることで、より多くの商品を揃えることができるようになった。その最先端を走ったのはAmazonだ。
eコマース時代の最大の武器は配達である。
配達できるものは何でも販売するプラットフォームができ、翌日配達を可能にした。Amazonは配達を可能にするために、全国に物流センターを設けて、より充実した。
そして、お客さんが自らパソコン内の商品を吟味し購入するスタイルが出来上がった。

従来のビジネスは生産されたものを販売することであったが、パソコン内で自分好みのものを発注して製品が出来上がり配達される。それも短時間に手に入るように改善され進化している。
お客さんが自分で情報を集め、自分らしく注文を付けて製品を作らせるという異質の思考、異質な事業定義の時代になった。
このことの最大の付加価値は以下の二点である。
1.サンプルが豊富で自分の好みが探せる
2.最短時間で返事が届き、製品が届く
だから、販売にも上記の二つの条件を整える。特に俊敏な行動が重要な付加価値だ。
勿論、生産・サービス・修理・保全も従来型のものではなくなり異質なものになるし、異質さを創造することが必要だ。

従来型のビジネス行動は、情報化社会以前の製品・サービス、組織・制度・政策であるが、時代が大きく変化する現代に存在理由がないのに存在しているという陳腐な状況にある。
言い換えると「存在理由がなくなり恵みが苦しみになる」と言えるが、人間の習性として過去の価値観を自ら身を切る思いで捨てる勇気がないのも事実で、一度出来上がったメカニズムは生命を失っても生き延びるという訳だ。
まずは、外の仕組みを変えることに意識するのでなく、存在理由のなくなった製品やサービス、組織、制度、政策、習慣化した意識を内面から捨て去る努力がいる。

少子高齢化も手伝い、製品から発想する思考から脱却し、人間の購買の意味と価値の質の発想する思考するように変換の必要がある。

みなさんは、eコマースは質的価値からの発想の時代と思われますか?

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