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「誰にも負けない努力」を考える

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「誰にも負けない努力とは」京セラの稲盛さんがよくおっしゃっていた言葉ですが、その努力を時間で計るのなら、最大の努力は徹夜して24時間学ぶこと、働くこととなるので、一日二日はできても毎日はできません。
では、一体この基準は何かと考えてみたのですが、まずはど真剣に集中して、学業なり仕事なりをやることには間違いないだろう。
その基準が時間では、個人個人で体力の差があるので人によってキャパシティが違う。
自分が持続的にできることを考えると、基準は自分が「成長」しているかどうかである。
もし、一生懸命努力しても「苦労」して自分が消耗してしまうのでは元も子もないのである。

誰にも負けない努力とは短距離競争でなく、長距離のマラソンのように考えることが重要である。
努力とは自分に合った学び方働き方を見付け、コツコツ持続的にやれることからスタートする。
そうして持続的に続けていると必然的に体力も集中力もついてきて一歩ずつ成長が目に見えるようになってくる。
この感覚が大事で、その成長ぶりを楽しめるようになれば学ぶことも働くことも喜びに変わってくる。

幸田露伴の「努力論」には「努力することが人間の本然の姿であり、たとえ努力が実らなくても、生命のある間は自然と進んで行おうとする行為なのです。それが努力の本質であり、醍醐味なのです。」とある。
さらに、露伴は「努力こそ人を幸福にする最善の道」と言っており、その努力には2つの種類があると述べています。
1.直接的努力=「さしあたっての努力」で、目の前の目標に心を尽くし精いっぱい頑張ること
2.間接的努力=将来に備えてする「準備の努力」で、自分の実力の基礎となり、源泉となるもの   (例えば歴史、文学史、経済学、政治学などを学ぶなど)
努力できるようになる方法としては以下の方法がある。
1.完璧主義になっていないか見直す
2.過去の体験によって諦める「学習性無力感」がないか振り返る。
3.結果を急ぎ過ぎない。
4.「作業興奮」を活用する。
5.仲間を作って切磋琢磨する。
6.目標を小さな単位に落とし込む。
また、努力を継続する言葉を3つ挙げる。
1.有言実行
2.初志貫徹
3.一念通天

最後に「頑張る」と「努力」の違いについてだが、「頑張る」とは主観で、誰にでもできることだ。我武者羅にやっているが目的を達成しているかはわからない。一方、「努力」とは客観である。目的達成のために何をなすべきかを明確にして積み上げるものなので「頑張る」とは前提条件が違うのである。
課題を明確にして一歩ずつ着実に積み上げる誰にも負けない努力をすることが成長することだと再認識する。

みなさんは誰にも負けない努力如何に思いますか?

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