私たちは何のために仕事し、生きるのか?

投稿日:2013年9月27日 更新日:

私たちは「時代を一歩前進させるために生きるのだ」と言われるのは、
感性論哲学を標榜される芳村思風さんだ。

それには二つあるといわれる。
「意志」=自己保存の欲求、利己心、自己中心的な心情で仕事において成功する喜びの感情。行動をつくる。
「愛」=種の保存の欲求、利他心、他者中心的心情で、役に立つ喜びの感情。人間の関係性をつくる。

この二つのバランスを自分で運転するのが仕事、人生だとおっしゃる。

二宮尊徳的な表現で「愛なき意志は人を傷つける 意志なき愛は人間を堕落させる」

そこで職業、仕事は愛の実践なのだといわれ、
仕事して人の役に立つことこそが生きることであり、
生きる喜びであると結論付けられる。

私は同感だ。
先日20代前半の女性が「何のために生きてるのか解らない」と、
上司に打ち明けたそうだ。

失恋や家族の死などの出来事に会うと、
誰しも虚脱感が起こり、虚しく感じるのが感情豊かな人間なら普通だ。
仏教で言う「諸行無常」は理屈で解るが、身体が拒否反応し受け入れられない。
昔の人はそんなときには「時薬」とよく言ったものだ。
これも解決方法だが、もうひとつある。

もうひとつは「働き、人の役に立つ」ことだ。
私たちは自分の心身を傷つける事故にあったり、
震災のような天災にあい、
思いもかけないことが起こるのが人生だ。

そんな時、無意識に神仏を尋ね救いを求める。
それでも事態が元通りにならないことに気づき、事実を泣く泣く受け入れる。
こんな風に自分を納得させ受け入れていくのが普通だが、
これはまだ消極的な解決だ。

自分の外に救いを求める行動でなく、
自分を信じて、自分の内に救いを求め、
自分から外の世界に積極的に「働くこと」(役に立つ行動)をするように、
心の方向を逆転させるのも解決のやり方だ。(なかなか自分の心を逆転しにくい)

今まで経営に携わり、多くの退職者を見てきた。
苦難に負ける人、苦難を避ける人、苦難を乗り越えた人といろんな人がいた。
しかし、今働いてる仲間は苦難や試練を克服することで運命を好転させている人だ。
まさに、稲盛さんのおっしゃられる働くことは「万病に効く薬」だと思う人だ。

最初は仕事を好きになり(利己的・意志)、
そして愛(利他的)するようになることだ。

仏教では「自利利他」と言い「煩悩即菩提」と表裏一体だと表現する。
欲も利己心もなければならないが、
理想や志の方向性が利他的であるから継続する。

みなさんはどう感じられますか?

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