人間の解放

投稿日:2016年4月15日 更新日:

人間は何から開放されなければならないか?
私は二つあると考える。
1.貧困から、肉体的苦から、精神的苦からの開放
2.自分の人間として持ってる本能や利己心からの開放

マルクスの時代は資本主義が資本家の横暴で働くものが肉体的、精神的にこき使われていた時代だ。
資本が肉体的な酷使や精神的隷属を強いていたので資本の実態を暴いたのである。

彼は何のために「資本論」を書いたかと言う答えに「人間の開放」と答えている。
資本の収奪から開放され自由になり、共に助け合い分かち合う社会を構想した。(共産主義社会)

イギリスの産業革命は生産を機械化をし、生産性をあげるために工業化を進めていった時代だ。
現代の先進国は高度に工業化され、少なくとも肉体的な苦痛は機械がやってくれる。
介護の現場も力仕事をロボット化しようと研究され、数年後には実現するに違いない。

もうひとつは精神的苦痛からの開放もロボット化され、
人間が人間と直接話しなくてもいいようになる時代だ。
(百貨店の案内所ロボット登場)

人種、習慣、言語、文化の違う価値観の人と話さなくていいようになることだ。
これが本来の開放なのか疑問だ。

確かに、肉体を酷使しない状況が出来たが、
反面、機械化ゆえに運動不足がちの生活になって体力が落ちてきてる。
一方、違う価値観を受け入れることにより生まれた創造力や異文化体験の楽しみも奪われ、
自分の価値観に閉じこもる引きこもりの若者が増加しているのも事実だ。

確かに現象的、表面的な解決がなされたようだが、
タフマインドやテンダーマインド、オープンマインドといった、
自己変革が全くなされない人間になってると感じる。

マルクスは「人間の開放」に二つの面があると断言してる。
1.社会変革(環境創造)
2.自己変革(自己の体と心の主人になること)
だが、彼は自己変革に多くの時間を割いて論文を残していないのである。

2番目の人間開放の意味は自分自身の本能や利己心から開放され、
ほんとの意味で自分が自分の肉体と精神の主人になることだ。

世界の先進国の方向性のポイントは内観である。

中村 元(仏教学者)は、
「富むというのは、物をたくさん持つことでなく、足るを知ることである(少欲知足)」

私の恩師は「真の豊かさ」とは、
「創意工夫する喜びである」

人間は自然の法則を見つけ出す素晴らしい知恵を持っている。
この知恵を生かして創意工夫して、利他行するところに真の価値があり、
人間の開放であるに違いない。

皆さんは人間の解放いかが思いますか?

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