成長から成熟へ

投稿日:2013年11月25日 更新日:

2013年の世界幸福度ランキングによると、
世界156カ国の中で日本は43位になる。
幸福度の高い国は、
1.デンマーク 2.ノルウェー 3.スイス 4.オランダ
アメリカは17位、イギリスが22位。
このランキングを見てると総じて物質の豊かな国は幸福だが、
ジェフェリー・サックスによると全世界で年間5,000億ドルの市場規模を持つ、
広告業界が「人間が持つ心理的な弱点や無意識の渇愛を食い物にし、
そのために豊かな国に住む人の幸福度が下がっている」と警告する。

一般論的にはヨーロッパの貧困国は幸福度が低い、
税金の高い福祉国家をめざ国が幸福度が高くのは平等を軸に社会福祉国家を実現してる。

幸福の定義は、1.健康 2.所得 3.人とのつながり
4.選択の自由 5.社会が腐敗していない である。

平等感が有る国は「うつ病」を生まない。
今でも昔の掟をまもって生活するアフリカのある種族は、
狩で取った獲物は人等分担で大人も子供も平等に与えられるそうだ。
この平等感で争いも嫉妬もないそうだ。

歴史的には人類は生産力が上がり、余剰生産物ができ、人々は取り合いになる。
これが戦争だ。
この戦争を防ぐのに、更なる生産性向上する成長戦略を無意識に考えた。
ところが不平等、格差が生まれた。

一方、最低限の生活が保障されれば安心をもたらすとも考え、
成長拡大することが人類の幸福に導くと邁進してきた。
この延長線上にリーマンショックがある。

成長の反対は縮小だが、そうではなく、
人間関係を上品で中味〔質〕のある成熟の時代へ進化させる時だ。

こんな話がある。
「200円のリンゴと200円のお金がある。」
「どちらが価値がある」と問われた。
答えは「どこに行っても200円のリンゴは200円だ。
しかし、200円は1億もってる人から見た価値と100円しかもってない人の価値とでは違う」

平等は安心を生み,不平等は不安を産むことはまちがいない。
資本主義がモノを生み出す時代は健全であったが、
お金がお金を産む時代になり格差ができ不安定に歪んできた。

歴史を逆には戻せないが成長から成熟へ舵を切り、
「足るを知る」モノを大切にする心の質に着眼する文化力の時代がきてる予感がする。

みなさんは幸福度100%感じてますか?

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