「自分を小さくする」

投稿日:2015年10月26日 更新日:

昨晩、西村恵信先生と名月と筑前琵琶の音を聞いた。
先生の愛弟子が安土城址にある揔見寺の住職をされていて今回の企画の運びとなった。

仕舞いは『厚盛』を味方 玄さんが舞われ、
筑前琵琶は田中旭泉さんで名月に照らされ幽玄の世界を味わった。

西村先生が数日前、キリスト教の方と同席され講演されたそうだ。
『対話』をすることで、世界平和をと言う趣旨だったそうだが、
世界は拡大のために自我が大きくなってるとはなされ、
「禅は逆」だ。
「自我を小さくする」ことだ。
「道元さんの『自己を習う』である」と屈託のない表情でさらりと言われた。

話を聞いていて実に腑に落ちたのである。

道元さんの言葉に
『仏道をならうというは、自己をならうなり
自己をならうというは、自己を忘るるなり
自己を忘するるというは、万法に証せらるるなり』

自分を小さくすることを真剣に考え実行するのが禅だとおっしゃるのである。
すると全宇宙が自分のものになる。

自分を小さくするとは自己の執着心をすっぽり抜け落ちさせることだ。
道元は『心身脱落』と言う。

「自己を知る」というのは傍観してる自己が残ってしまうので少し意味合いが違う。
「自己をならう」は成りきる。
「両忘」すなわち二元論を離れる。
分別しない無分別の智であり、即行動(智をはさまない)

では、自分はどうか振り返るとまだまだできていない。
もっと自分を小さくして全宇宙を獲得したいものだ。
まだまだ、傍観の自己とちっぽけな自己に執着してると感じながら、
筑前琵琶の音に浸って幽玄の世界を遊んだ。

皆さんは自分を小さくしてますか、大きくしてますか?

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