資本主義社会から生まれる次の社会は?

投稿日:2015年9月30日 更新日:

経済はこれだけ発達したら、貨幣がなくては経済は成り立たない。
今後はネットで貨幣なしで決済が世界中でできるに違いない。

しかし、商品と商品を物々交換できない以上は貨幣か、
それに変わる信用を共有できるものか記号がいる。

資本主義をよく自由主義経済圏と言い、計画経済圏の共産主義と区別されてる。
自由も行き過ぎると詐欺や偽装と言う弊害が起こり、
計画も行き過ぎると事実の人間の動きに合わなくなり、
人間が怠惰になり進歩が遅い。

世界の国々では何が一番良いシステムかを実験して試行錯誤してるのが現状だ。
どちらも良い点もあるが、欠点があることは間違いない。(人間の考えることだから)

日本の資本主義はアメリカ型の株主資本主義の傾向が強い。
考え方はアメリカの新古典主義のフリードマン流に近い方法を取っている。
(従来はケインズ政策の有効需要を生み出し成長させるのが政府の考え方であった。)

要するに資本を出した人に配当を出すことの原則は変わらない。
だから資本のもってる人が勝ちの社会だ。
誰もがみんな「お金」をほしがるのは無理もないことだ。

マルクスは「物神性」と言ってお金が神様に見える性質があることを指摘している。
お金がすべてではないが、資本は集中し雪ダルマのように金利を稼ぎ、
金融が一番の金融資本主義になり、金融独占の社会になるといってた。

だからそれを阻止するんだとわれわれ青年時代(1970年安保)は資本家を倒す革命を起こすと、
誰が資本家かわからないが、革命ごっこをやったことを思い出す。(歴史的事実)

東洋的な考え方の儒教や仏教は「中庸」「中道」といったバランスが根本だと諭す。
言い換えると、矛盾するが己を利する利己心を認めつつ、
他人を利する利他心とのバランスを取る事が求められてる。

「公益資本主義」と言う言葉を見つけた。

近江商人の言う「三方良し」といった「売り手良し、買いて良し、世間良し」だ。
公益とはみんなのためになることが目的で「世間良し」、
資本主義は他者との競争を通じて商品サービスを生み出し共益を高め、
顧客を創造し、私益として売り手が利益を得る自由主義でもある。

将に「公益、共益、私益」といった三方が良しの状態を創造する社会だ。
黒沢監督にインタビューで質問した「あなたの最高傑作は」
彼は答えた「次の作品だ」

人類は今の社会の矛盾を必ず乗り越え、次の社会を作り進化し続ける存在だ。
公益資本主義と言う響きが次の世界の予感がして、腑に落ちた。

芳村思風さんはもっと人間にフォーカスして「資本主義」社会でなく、
「人格主義」社会が到来すると予言されている。

皆さんは一体どんな社会がやってくると思われますか?未来。

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