本能は邪魔者か?

投稿日:2012年3月30日 更新日:

結論から言うと邪魔者ではないというのが仏教的な解釈だ。
人間が生きていくうえでとても大事なことは性欲や睡眠欲や食欲だ。

これが満たされると快感を得て開放感、満足感を感じる。
逆に性欲や睡眠欲や食欲が抑圧されると、
イライラしたり、怒りっぽくなり、度が過ぎると犯罪を起こしかねないのが人間だ。

だからといって満ち足りて毎日100%以上が続くと、
逆に満たされすぎる苦しみがやってくるのも事実だ。
仏教的『中道』といって、われわれ凡人は良いころあいでバランスよく生活してるのだ。
〔われわれ凡人は約束をたがえたり、行き過ぎたりして時々は失敗もするから人間らしい〕

「維摩経」では「我見」を捨てることをやかましく説かれる。
その一説に男は男根がない人が坊さんになる資格がないというのだ。

坊さんの修行はもちろん使ってはいけないのが修行だ。
これは「我見」を捨てるということと同じ行為で、使うものを使うなという修行だ。
抑圧したら感情的に爆発するし、
怠慢で修行した振りして戒律を犯すかどちらかを突きつける真剣勝負だ。

煩悩はエネルギーだから良いのですね。
強ければ強いほど自覚も深まる覚者になると言うわけだ。

仏教では自利利他が大事と説かれる。
基本的な本能は自利心と言い生きるエネルギー〔原動力〕であり、
これが自己本位の利己心=奪う愛〔エゴ〕に向かうのが「我見」であり、自己中心的な行動になるが、
利他心=与える愛〔エバ〕に向かえば「我見」を離れ、相手の身になって行動をすることだ。〔お役だち〕

本能も煩悩も生きるエネルギーとして大事だが、
向かう方向が利己心へ内に入り相対的に対立するか?
外に向かって利他心で他人と共に相補的になるかの違いだ。

みなさん本能は邪魔者ですか?

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