モノつくりと人つくり

投稿日:2012年1月20日 更新日:

松下幸之助さんは「松下はモノを作る前に人をつくる会社だ」といっておられた。
1970年代では製造業に従事する人が45%はいました。
2012年の現代では70%近くがサービス業や営業職に事務職だ。

モノに魂を入る仕事より、人に魂入れるホワイトカラーの仕事が多くなった。
サービスには特殊な技術のいるモノから、
ホテルの接客係のように直接、人に心地よさを感じさせる仕事もある。
また営業にしろモノを買っていただくので説明技術がいるし、
事務だってコンピュータの知識や経理などの知識がいる。

私は直接モノつくりでない仕事はすべて「人」を感動させる仕事だと考えてる。
最近の流通業は本当にすばらしい、
単にモノ運びの作業やさんでなく「人」に優しい仕事を提供してる。

クロネコヤマトで宅急便を依頼した、私が住所を間違え宛名の人はいないのだ。
郵便局なら「宛先無し」で返って来るが、クロネコヤマトは違う。
差出人に「住所間違ってませんか?」「もう一度調べてください」と携帯電話がかかってくる。
早速調べて携帯にかけると配達してくれるのである。(無料だ)感動した。

アメリカの例もある。
ウォールマートの創業理念はこうだ。
1、お客様は常に正しい。
2、もしお客さんが間違ってたら1に戻る。

ウォールマートでは万引きに困っていた。
普通なら隠しカメラを配置し、万引きGメンを雇う。
ところがそれは創業精神に反するといって、
笑顔のとても奇麗で少し年配の出迎えスタッフ「グリーター」を展開した。
目と目があって挨拶する。
ただこれだけだが最高の効果を出したのは言うまでもない。

日本でもある、能登半島の和倉温泉加賀屋のサービスだ。
ある上品な女性が一人部屋を予約された。
気を利かせて仲居さんが「どうして一人でお泊りですか?」
その奥さんは「いえ二人です」と胸から主人の写真を取り出した。
「実は新婚旅行で30年前にここに泊まったのです。」と話された。
注文の夕食が運ばれてきたのですが、それは二人分でした。
ひとつはご主人のための陰膳だった。
奥様は心からお喜びになったことは言うまでもない。

モノを作らない人はみんな「人」に対する行動で仕事をすることのプロフェッショナルだ。
電話の応対ひとつ気分よくすることや、伝言を機敏に処理することだ。
また、事務や総務も社内外の「人」に対する接客業だ。
もちろん具体的事務処理や法的な規則やルールを守ることは当たり前だ。

それには自己表現技術や演劇や心理学や脳科学や生命科学が必要になってくる。

物理学や工学はがモノの技術を生む、化学が反応でいろんなモノがつくられて、
理科系の技術者がもてはやされ、より良いものをより安くつくることが使命だった時代があった。

今は、生活者が求めるものは、安全安心、快適といった心が行き届く仕事を要求する時代へ進化してきた。
松下幸之助さんが生きた時代はモノつくりが中心の時代だったが、
モノつくりに優しさや温もり人情味が大切だといわれた。
その言葉は現代人が「人」に対する配慮を忘れて仕事を作業化してると、
警告されてるように感じるのは私だけだろうか?

みなさんは仕事を機械的に作業化していませんか、心こもった仕事になってますか?

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