風流に学ぶ

投稿日:2014年10月5日 更新日:

福島の三春町にお住まいの玄有さんが風流について話されていたので書きとどめたい。

『不風流処也風流』こんな字の掛け軸を背に語られた。
風流ならざるところもまた風流

ここが東洋の全的なものの見方で大変共感する。
恩師小田切先生から『分別知』を捨てよ。とよくいわれた。

不風流と風流なら風流が良いに決まってる。
ところがそれは全体を捉えてないと『無分別知』を体得しろだ。
当時は若くて理解できなかったが、今、改めて先生の言葉を思い出しながら、
この句を読むと実にすがすがしく感じる。

禅語辞典には『徹底した殺風景が実にめでたい風景の現成である。
味気ないところが味わい深い』と書かれている。

実に素晴らしいものの見方である。
欧米は自我の確立を中心に考えるから、
アイデンティティーとかキャラクターといって自分を色付けし、
あらゆる物事を都合のいいこと悪いことを分別する見方をする。

1.自分にとって○×
2.外界は観察して使えるもの使えないものを分ける。
分別知だ。

でも、日本人はその分別を超えたところで、おもんばかる。
相手のことを察して、気遣って先手を打って行動する。
これが『おもてないしの心』だ。

『山家富貴銀千樹 漁夫風流玉一蓑』
(さんやふうきぎんせんじゅ、ぎょふふうりゅうぎょくいっさい)
意味は山暮らしを覚悟した樵(きこり)さんは大雪に覆われて富貴とめでる(知足)
漁夫は蓑一つかつぐこと覚悟して、志を揺るがさず、蓑は玉のようだと美称する。
魚一匹も連れなくても、

実に素晴らしい心境だ。
山にこもってこうなるのではだめだ、この欲の娑婆世界でこそ体得したい。

皆さんは風流如何におもいますか?

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