「生活信条」妙心寺派興福寺

投稿日:2019年12月28日 更新日:

過日、西村恵心先生に教えていただいた生活信条三カ条を紹介します。
1、一日一度は静かに坐って,身体と呼吸と心を調えましょう。
2、人間の尊さに目覚め、自分の生活も他人の生活も大切にしましょう。
3、生かされている自分を感謝し、報恩の行を積みましょう。

毎日の習慣にすることだと教えられたがやっていない。
ここで一番大事なのは心も体も元気になるのはやはり呼吸である。
呼吸は吸うのは3秒、吐くのが7秒というロングブレス法というのがある。
もちろん、丹田に気を集中して筋肉も鍛えるという方法だ。
これを続けると、血圧や血糖値さらに脳梗塞で欠損した神経の周りに、
バイパスを作って命令系統を修復することが証明されている。
要するに吐くことが長いので脳は酸欠になる。
だから必然的に脳は酸素を取り入れるために頑張ると血流がよくなり、
脳が活性化するのである。

坐禅は昔の健康法でもあったのが、
人間の心の姿勢(価値観)の転換までを極めることになった。

さて、呼吸ができ健康を得れば「姿と相」を磨く。
「姿」と言っても他人の目を気にする「衣装や化粧」の事ではない。
礼節をもって義を重んじる立ち居振る舞いであり、
呼吸も整い背筋を天に突き刺すような姿勢だ。
「相」とは学びと体験から得られる心の姿であり、利他行を優先する心だ。
これは日常生活でもわかる。
電車で席を譲る振る舞い、他人の悪口を言わない、他人を中傷誹謗しない、
愚痴を言わないといった言動に現れる。

坐禅は人間の身体と心を健体康心にする方法として伝承されてきたのである。

皆さんの生活信条はどうされてますか?

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