「世界のパワーシフト」

投稿日:2020年9月3日 更新日:

世界経済はコロナウイルスによって、新しい局面を迎え、大きく変貌せざるを得ないのが実情だ。
まずは消費の在り方だ。
三蜜を避けて自粛を余儀なくされ、買い物にも行かなくなって、ネット通販で宅配が毎日くる。
また、食事もウーバーイーツで出前を頼む。ピザ屋さんだけでなくどんな料理も届く。

アマゾンはあらゆる商品をネットで販売し、玄関まで届けてくれる。
リアルな百貨店やヤマダ電機で品番を確かめ、アマゾンで買うのが常態化している。
今までは店に陳列している商品を選択するか、時間はかかるが高くつくオーダーで頼むのだが、ネット通販でも単に選択するのでなく、自ら商品を作って注文する生産消費に変化している。
好みやサイズや柄を細かくインプットすれば、AI(人工頭脳)がアウトプットしてくれる。
AIは予習ができるようになり、人間の間違いの誤差が5%に対して、7%にまで近づいたと日経新聞に載っていた。

さて、世界の人口増加から見て経済的なパワーがどうなるかを予想すると、今の人口は77億人、2050年には91億人になると予想されている。
経済を牽引するのは中間層の消費であって、現在もGDPではアメリカがトップ、日本は3番になったが、2000年を見るとEU35%、アメリカ25%日本が11%で日米欧で7割に達していたが、2020年には中国・インドが2000年に1%だったのが23%にまで増えるのである。
2050年には中国・インドは54%を占める成長をする。ほかのアジアを含め70%になる。日米欧が13%にまで落ちると予想されている。
もちろん次はアフリカである。特に日本は2%になるというのが予想だ。

世界のパワーシフトが大きく変化することは間違いないのである。
これを支えるのは食料であるが、コメ、小麦、トウモロコシなどの穀物の生産量は2017年には30億トン、野菜は11億トン、果物は9億トンであったが、気候変動の食糧生産の低下によってNASAアメリカ航空宇宙局の研究では、2100年にはコメ、小麦、大豆の穀物の生産が大幅減少、小麦はブラジル、アフリカ南部、インド南部で約半減する。
コメは東南アジア、中国南部で生産量が10%低下する。大豆やトウモロコシも生産低下で家畜業者が経営難になるというのである。

もちろん、地球温暖化で永久凍土に眠っていたウイルスが出て、感染症の拡大も予想されるというのである。
人類の未来は地球以外で暮らすしかないのかを真剣に考えねばならない。
アマゾンのベゾスは、アマゾンもいずれつぶれると公言している。
資本主義というシステムで競争を絶えず繰り返し続けるからである。
マルクスは資本主義という大蛇が自分で自分のしっぽを食べるようだと表現している。

今こそ人類は共存共栄する世界観を築き上げるときであるのではないかと問うのが、コロナウイルスのメセージではないだろうか?

皆さんは世界のパワーシフト如何考えますか?

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