「思い」が「行動」を決定する

投稿日:2019年3月15日 更新日:

仏教の基本は三法印だ。
1.諸行無常
2.諸法無我
3.涅槃寂静

因縁によって結果は変化するのが現実。
本質なんかないというのである。
そして、どこにも自分で描いてる自我なんかないというのである。
自分が無知(無明)を知って、行動した結果が因果の法則で具体化する。

では、どうすれば心静かに安寧を得るかというと
十二因縁に記されている。
「無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老死」である。
涅槃にも二つある。
有余涅槃=肉体があって生きてるが、一切の生活行動をしない(托鉢)
無余涅槃=肉体がなくなって死に、生活行動ができない。

この段階で、安寧を得る。
釈迦はただ、このことを語って、35歳で出家して80歳まで生きたのである。
最初に鹿野苑で「四諦説」を語った。これを初転法輪という。
四諦とは「苦集滅道」、生きることは「一切皆苦」から始まる。
苦しみが集まった、滅ぼすために行動しよう。
だからといって人間の持っているエネルギーである気質をすべて捨てよというのではない。

「浄化」せよというのである。
その実践が脱世間で出家だというのだ。
世の中にいると五欲・七情を膨らませるだけで苦しみを増幅させることになる。

だから、善行を勤めるように諭す。
仏教的では利他行をすること、布施(一方通行で与える)ギブアンドテイクではない。
その行動は身・口・意、行動は口からの言葉、思い(意思)となって、伝わる。

人間の持ってるものを否定するのでなく、
自らの行動で新しく生まれ変わり変化する自分を楽しめというのである。

私たちは自らの思いが行動となって表れている。
言葉も行動もおもいが支配している。
「思い」を高め、「志」を高め目的が自分を作っているとも言える。
思い・心を高め仕事・人生を生き抜こう。(心とおもいの違いは後日)

皆さんは自分の人生の行動にどんな志・目的を描いていますか?

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