経営理念とは

投稿日:2012年3月7日 更新日:

経営理念とは
人間の心は形を求め、形は心を求めるものだ。
芸術は結果の形を見、聞き、味わい、触れ、嗅ぎ、五感から全体像の心を感じ取る。

作者はどんな意味を表現してるのか?
作者は人間が作り出すものを超えて、自然を忠実に再現する技術力を駆使し、
私たちに自然を届けてくれる。
また自然の中で揺れ動く人間の営みから生み出る感情やドラマを表現してくれる。
音楽や絵画や陶芸、演芸、書道、華道、香道あらゆる構築物も時代の美の表現だ。

さて、「経営は芸術だ」といったのは松下幸之助さんだ。
だから経営には時代を超えた不変的な理念がいると私は考える。

理念=行動の判断の基準である。
(逆に言うと理念以外は社会の変化に対応してすべて適応するべく変えることだ)

実際にはこれだけで現実は解決しない。
世界を舞台に行動された国連大使の明石さんは、
これに加えて3つあると言われた。

1)常識で判断する。
たとえば常識の判断もプロと素人では違う。
私たちは素人(お客さん)目線が大事だ。
たとえば殺人だ。
計画的殺人はプロは罪が重い。
ところが素人は逆で突発的殺人が罪が重いという判断になる。

2)経験知で判断する。
社会は自然と言う材料で人間が都合によってつくったものだから、
現実に役に立ってるので、偽者とまでいわないが不完全である。
(ところが大自然の中で育ってない現代人は造ったものが本物【自然】と錯覚し主客を間違えることが多い)だから、経験したことの事例があることは判断の推理が可能になる。(あくまでも推理という主観だ)

3)中道(中庸は儒教での表現)で考える。
このバランス感覚が実にすばらしい。
物事を科学的に考える人は事物を外的の現象ととらえ分析実験解析する。
しかし、それを考える側の決め付けや憶測に注意を払って考えない傾向がある。
意識と無意識に支配される心をどう客観化するかである。
いい換えると平均的思考(明石さん流表現で、決して真ん中とか二分の一ではない)である。
自ら問題解決のため行動しない傍観者的な頭の中の真ん中でもない。

御釈迦さんはこの外的原因と内的原因のバランスで事物や現象が起きると言い切る。
これが『因縁生起』因果の法則が一貫して貫かれてるというのだ。

私たちは出家僧のように悟ることが目的で生きてる訳ではない。
自分の人生を豊かで幸福で楽しく送るために現実的な決断判断をするために考えてるに過ぎない。

自分が得(徳)するから真似るのであり、
最初から利他行したいと生まれたわけではない。

しかし、『因果の法則』から考えると自分の心の持ち方が原因で結果の現実ができるなら、
利他行して善因を行動したら必ず善果が法則どうり具現することは間違いないようだ。

これを仏教では「自利利他」と言う。自分でやってみるしか実証できない。

みなさんの人生の経営理念どう考えられてますか?

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