読書感想文

投稿日:2013年3月30日 更新日:

読書感想文
今年も5名の入社が4月1日に決まっている。
毎年新入社員には課題図書を決め読書感想文を書いてもらう。

今年は『素直な心になるために』松下幸之助著であった。
三月ぎりぎりだから書留で今日郵送された。

平成生まれの若者の反応が知りたくワクワクして封を切り読んだ。
すばらしい感想文に『感激、感激、感激』と心で叫んでいた。

そこにはこう書かれていた。
『何度も読み返し、社会人になる前に読んでよかった。』
『自分の行動に照らして読み続ける』
『素直になるとはただ聞くだけでなく、
自分にもしかり聞く力を持つ体験をつむこと。』

松下さんの言葉が、いきいきと生きてるのを感じるとともに、
若者は「心の内容の本」に実は餓えてるんだと気づかされ、頼もしく思った。

教育環境は科学主義とか言って、理性や合理性中心主義で、
道徳や宗教を排除する事が、はなはだしく強いのが現実だ。

結果、世の中は議論して対立する社会になり、
お互いが情によって感じあう社会ではなくなった。
(情を意図的に排除する)

理性の筋が通る事が正しく、義理を通す人徳は無視される。
だから素直で優しい人がイジメに遭い、うつ病を増産している。
一方、理性の戦いに負けた人は恥も外聞もなく、権利だと生活保護に頼る。
この世の中で、のさばって生きているのは、冷酷な合理主義者で自分勝手な人間だけだ。

しかし、次世代を考えると今こそ仏教では中道、儒教では中庸を体得する学びの場がいる。
経営の基本は人財育成だ。
仕事をするのは鬼でもなければ動物でもない、
ただの普通の人間がする。
だから経営する根本には人間として普通の道徳観や考え方、
理念を共有することこそが最優先される。

『知・情・意』のバランスのある人財育成を根本的に実行する事こそ、
未来の日本を確かなものにする基本だと心得る。
先人の二宮尊徳さんは『道徳なき経済は罪悪 経済なき道徳はたわごと』という。

新入社員の感想文に励まされ、理念を共有する人材育成をする覚悟が出来た。

みなさんは道徳どこで学んでますか?

-生き方
-