「性弱説」におもう。

投稿日:2014年3月11日 更新日:

「性弱説」におもう。
京セラの稲盛和夫さんは『遺伝子は利己心』だと言う。
自己を守ろうとする保護本能が自動的に備わってるのだ。

だから我々は自分の都合を一番に判断するのが普通だが、
自分の都合ばかりがまかり通ると、
逆に我慢される側の人がいて世の中のバランスが成り立たない。
わがままばかりが許されるのが世の中ではない、
売り手よし、買い手よし、世間良しの「三方がよし」にすることが大事だ。

そこで、どのように行動すべきかを自問自答する。
御釈迦さんは思いどおりに行かないことを『苦』といい。
ここから開放する方法を考え出されたのである。
小乗仏教では八正道を実行する。〔専門家が集まってやる。サンガという集団で〕
大乗仏教では利他行を実行することだ。〔日常生活しながら苦から開放〕

中国の2500年前の戦国時代には諸子百家が輩出し諸説が論争された。
人間はそもそも善か悪かで、孟子の性善説、荀子の性悪説もその中にあった。
性とは本来の人間の持ってる資質をいう。

稲盛さんは人間は善でもなく悪でもなく、
どちらでもなれるものであるといわれる。
人間は『弱い』動物だとおっしゃる。

身体を守る毛があるわけでもなく保温もできない、
力も象のようにあるわけではないから、
集団で力を寄せるか、
知恵を働かして道具を作るようにして生きなければならない。

この人間の無力さ「弱さ」を自覚することこそが大事だ。
自分の『弱さ』を受け入れ『強』に変える旅こそ努力なのだ。
そしてその武器がお釈迦さんは『知恵』だと解く。
最初から知恵のある人も強い人もいない。

「弱さ」を強くする一番の方法は、
誰がみてもわかるように公明正大に物事を実行する。
嘘をつかない、約束を守る、挨拶をする、不平不満を言わない、他人に迷惑かけない。
だれもがお母さんから聞いたシンプルな教えを実行することだ。

昨今、盛んに言われる仕事における『見える化』である。
情報の開示である。
社会に光と闇があるなら「光り輝く」場所で、
自分が輝くイメージを持って未来に希望を抱くことだ。
『動機は善 私心無かりし』で利他行に専念することが進歩と成長と繁栄につながる。

みなさんは「性弱説」いかがおもいますか?

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