利他の心あるが努力によって引き出すもの

投稿日:2016年6月24日 更新日:

利他の心あるが努力によって引き出すもの
人間の心の奥には利他の心がある。
それを良心と言ってもいいと思う。

人間には自分を守ろうとする本能心、自己を正当化する利己心が無意識に備わってる。
この本能心と利己心が自分の心と体の運転手になれば「苦」がやってくる。
その「苦」は三毒となって具体的な感情となり態度になる。

三毒(貪欲、瞋恚(怒り)、愚痴)である。
この毒は自らを苦しめる毒となり、
心は苦しく辛く現実から逃げ出したくなり、
悩むのが普通の心の発達の段階で起こる。(誰もが体験するだろう)

三毒は以下の表現で現れる。
1.貪欲=ほしいものが手に入らな区いらいら腹が立つ。
2.瞋恚=自分のおもい道理行かないと職場環境や自然の環境、他人に怒りや憎しみを持つ。
3.愚痴=自分の思いが通らないので、環境のせいにしたり不平、不満を撒き散らし、他人に責任転嫁する。

本能心と利己心はなくなることはない。
自分が利他心を主人とすれば小さく抑えることができる。
自分の仕事や・人生は何と戦っているかというと、
利他心、もっと奥の良心を引き出すために本能心・利己心を抑える戦いである。

無意識で何気なく考えるとほぼ本能・利己心に支配され、
意識して利他心を強く思わないと具体的に私心はなくならない。

この三毒を抑えることが利他心を浮かび上がらせることである。
言い換えると「私心」を抑えることである。

稲盛和夫さんは第二電電を立ち上げるときに悩み苦しんだと語られ、
ほんとにこの事業を推進することは「私心」が無いかを自問自答された。

「動機善なりや 私心なかりし」と自分に向き合い、
世のため人のためか判断されたと話されていた。

私も決断するときは「動機善私心なかりし」は問うが、
近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」
三方よしになっているかも自問自答する。

どんな人間にも良心や利他心はある。
ところが、本能心と利己心との戦いを通じてのみ利他心が出てくるように人間はできている。
不幸にして家庭環境や成長段階での環境によって本能心・利己心を成長させる生き方を強いられる人もいる。

まだまだ心は迷い、悩み葛藤しているが、利他心を引き出すように、
仕事を通じて人の役に立つ人間でありたい願っている。

坂村真民さんの詩に、
「妥協」
決して妥協するな
妥協したらもうおしまい
一番恐ろしいのは
自己との妥協だ

つねに鞭打ち
つねに叱咤し
つねに前進せよ

皆さんは利他心を何を通じて引き出されていますか?

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