「心技体」心の時代がやってきた。

投稿日:2019年7月24日 更新日:

戦後貧困から脱出するために、
日本がものづくりを効率的に数量を作り大量消費時代を作った。
その上に品質や使いやすさも考えた気が利いた商品を生み出して世界中に賞賛された。(ソニーのウォークマンを思い出す)
1980年代はジャパンイズナンバーワンといわれて、調子に乗っていたら1985年プラザ合意で円高容認され、バブルが起こりその後崩壊して、
金融のビックバンが起こり、平成の二十数年デフレ経済が続いたのである。

人間の成長から言えば、モノとは自分の体をつくる。
栄養、休養(睡眠)、運動をしっかりして体力をつける時代だった。
次には技術力を身につけて生産に携わりお金を稼ぎ、生活の充実を図る。
技術は日進月歩進化し、すごい機能のついた商品に囲まれ快適さを味わった。

相撲の世界で言えば、15歳で入門して身体を作り、稽古を積み重ね技術を覚え、自分の得意技を磨く、勝つことに執着し戦い続ける。
そのために、朝稽古をしてちゃんこ鍋を食べ、昼寝をして、夜稽古をしぐっすり寝る。さらに夜は、どのスポーツも筋トレにウエイトトレーニングをしていた。勝つことを目指して闘志を燃やすのである。
ウエイトトレーニングは単なる筋トレでなく、疲れた体で夜やるトレーニングは克己心を養う訓練でもある。

だが今は、これだけでは勝てない。
アメリカでは30年前からメンタルトレーニングを取り入れている。
要するに心を強くするトレーニングだ。
集中力、勝利した時のイメージトレーニング、やる気の持続力などだ。
「心を強くする最大のコツは簡単だ」とトレーナーの博士は言う。
どんなことが起こっても「プラス思考」することだ。
たとえば相撲には怪我がつきものだ。
そんな時「なぜ俺だけがこんな怪我するのか?」と落ち込むのは普通だが、
プラス発想で「神様が休養をくれた」と考えると怪我が早く治る。
手術が楽しい、リハビリが楽しいという心境にもなる。

心を強くする=プラス思考=他人のセイにしない、すべて自己責任で処理。
良寛さんの言葉に、
「災難にあうときは災難にあうがよろしかろ、死ぬる時には死ぬるがよろしかろ、これ妙法なり」がある。
現実を100%受け入れ、事実がどうであれ受け入れ、損得、善悪を分別しない。
この無分別がプラス思考なのだ。
さらに、負けた試合をじっくり考えて反省をしっかりする。
次にはこう取り組もうと思考しなければ強くなれない。
言い換えると予習と復習をすることだ。

そして、どんなに稽古しても強い相手はでてくる。
相撲をとり続けるには勝つ技術より「ころぶ技術」、
即ち怪我しないで土俵に上がり続ける事が需要だ。
(体調と心のプラス思考)
相撲も人生も土俵を変えるのでなく、
いまある土俵で如何に長く戦い怪我しないで土俵に立ち続けるかである。
野球界ではイチロー、サッカー界ではカズがいる。
これだけではなく、小さい心を大きくする、
諦めず継続させる心を作るために、
心を磨く時間をどれだけ持つかで、仕事・人生の勝負は決まる。

ますます、心を磨く事が生きることである時代がやってきた。

皆さんは自分の心どう創られてますか?

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