「サムライ資本主義」は江戸時代に培われた

投稿日:2019年8月17日 更新日:

1980年代は「ジャパン、アズ、ナンバーワン」といって、
世界が日本の品質の良い製品を買い求め、
GDPで世界第二位になっていたんですね。
世界は二つのことを日本に仕掛けてきました。
一つは円高容認しプラザ合意を決断し、
輸出ばかりしないで内需を拡大するように要求してきました。
そこで日本は金融緩和することになり、
土地投機、ゴルフ会員権投機などでバブルを産んだ。
勿論1989年の12月に株価が38,000円位まで上がり、
ついに崩壊し金融ビックバーンが起こったのですね。

北海道拓殖銀行、山一證券が倒産する事態になる。
ところが、何とか経済はデフレに触れGDPは横ばいながら、
輸入国となり20数年成長しないが生きつづける結果になった。

もう一方アメリカは日本に勝つためにシリコンバレーにインターネットを公開し研究させビックデータを活用するGAFAという巨大企業を生み出し、
世界の経済の時と場所を瞬時に扱い物流を大きく変えてしまった。

だが、一方経済だけでなく、日本の素晴しいところも研究しているのである。
江戸時代の藩制度の維持するのに「フェア・シェア」を根本に最適な分配方法を生み出していた。
藩主は親であり子を教育もするし、植えさせないようにみんなに公平に分け与える政治を行った。
アメリカ人は勝負に買ったらパイを独り占めしようとするのが一般的だ。
この日本の資本主義は格差がなく、再分配が上手く言ってるというのである。
車の業界でトップのトヨタの社長も2,30年前は5,000万ぐらいの所得だった。
最近は欧米型の会計処理や経営が導入され、
1億円以上の大企業の社長さんが100数人いる時代になり格差が広がっている。(カルロス・ゴーンさんを代表に)
日本的経営の良さを欧米ではサムライ資本主義とよんでいるのも事実だ。
内村鑑三の代表的日本人の中にも藩財政を立て直した上杉鷹山もその一人である。
江戸時代には「孝」を重んじる縦社会が形成されていた。
現代はITの技術や通信機器の発達で、縦社会が壊れつつあり、
横社会が広がってきているのも事実だ。
今こそ、サムライ資本主義を実行する品格ある社会や国家つくりが望まれる。

皆さんはサムライ資本主義いかが思いますか?

-生き方
-