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「易学を学ぶ」とは

投稿日:2021年11月28日 更新日:

「易学を単なる占いの学としてはならない」とおっしゃるのは安岡正篤さんだ。
「君子占わず」というように、易学は自然易学と人間易学だと言われる。
自然は生成化育して「造化」する法則で動いている。
そこに人間が自ら立って、自然法則に従い自らを作る。
つまり運命の中を立命する学びの書なのだ。

自然がクリエイトしたものを、人間がリクリエイトして維新開発していくことを義命という。
義命とは運命の中に含まれている思想的、実践的な意義を言う。
この義命を明らかにし、運命を打開するのが立命だ。

さて、易経を学ぶ人間学という観点からすると「占うのでなく己を修める学問」だという。
学びの9段階を紹介する。
1段階目「野」:野人のように何の規律もなく動く
2段階目「従」:この状態になると行き詰まらず進歩する
3段階目「通」:学びに通じるようになる
4段階目「順」:よく物になると言うが、順に育って行く
5段階目「来」:新しいインスピレーション・霊感が出てくる
6段階目「鬼入」:学びにはまっていく
7段階目「天性」:人間の臭みが取れ、癖が抜けて、自然体になる
8段階目「無我」:死を知らず、生を知らず、死生を超脱する
9段階目:大妙なりで、真に通ずる
まさに人間維新開発の法則に乗って、自らの命を立たせていく学問である。

皆さんは易経の学びを順序通りに維新開発され進化していますか?

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