大阪石材社長ブログ

「政を問う」倦(う)む事無かれ

投稿日:2022年2月20日 更新日:

論語には「政治を行うには何が一番大事か」という質問が多く書かれている。

論語顔淵篇第十二でも、「子貢政(まつりごと)を問う。子曰く、食を足し、兵を足さば、民これを信(たより)にす」という一文がある。
要するに、孔子は「食料を確保して、次は軍備を充実させ、民に信(道義)を持たせることだ」と説いた。
それに対して、子貢はさらに「逆にやむを得ず揃えられなかったら何から捨てるか」と聞き返すと、「兵を去らん(軍備を捨てる)」と孔子は答えたという。
子貢はさらに突っ込んで、「あと二つがあるが何れか」と問うと、孔子は「昔から人間は死ぬに決まっているから食だ」と答え、さらに付け加えて「民、信なくば絶たず」と答えるのである。
孔子は如何に人間の信頼関係が大事かと言わんとしたのである。

さらに、老子は「心を労する者は人を治め、力を労する者は人に治められる」と言っている。
能力より人間力が勝っていることの方が如何に自分磨きに大事かということだが、若い時は目先の技術を習得することに邁進するのも人間の成長段階の性でもある。

また子路第十三にも、「子路政を問う。子曰く、之に先んじ、之を労う。益を請(こ)う。曰く、倦(う)む事無かれ」という一文がある。
文の意味は、『子路が孔子に政治のことを問う。孔子は「人民の先に立って行い、人民の労をねぎらうことだ。」と答えた。白は少し物足りず「今少しお話を」とお願いした。それに対して孔子は「飽きないでやることだ。」と返した。』というものだ。

先日、新庄監督(ビックボス)が「目標を持ってやり続けて、監督になれたんで3年はするつもりですが、次の目標はまたゆっくりした生活で女性とアジアで暮らしたいです。」と言っていた。
その時に「目標達成のコツは地道に練習を重ね、やり続けることだ。」とも言っていた。
最初の辛さを突っ切って、日課のように習慣化させるところまでやると逆に楽しくなり、いろんな工夫が出てくる。これがプロですよね。
我々凡人は、環境(周り)が変化することを喜び、自分が変化して自己実現する喜びを味わうところまでやり続けることができず飽きてしまう。
単純なことほどやり続けることが出来ずに心変わりしてしまう。
プロはひたすら自分と戦っているんだ。

皆さんは継続的にやられていることはありますか?

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