「生きること」は楽しい

投稿日:2019年10月7日 更新日:

人間は毎日、何を考えているかといいますと、 自分のこと。
もう一つは、正法を探してる。
しかし、実行はしない。

いつも無意識に「分別」して、相対的に物事を捉える習慣が「迷い・悩み・不安」の原因です。
簡単です。
分別しない事、「無分別知」を自分で磨く事ですね。

仏教では心のあり方を5つで説明していますね。
五蓋(こがい)といって分別して利己的心の状態だと悪い心が出てくるという。
1.貪欲
2.瞋恚(いかり)
3.惛沈(こんじん)ふさぎこむ
4.掉挙(じょうこ)血がのぼって熱くなる
5.疑(うたがう)
それが無分別知を磨くと「自他不二」といって、
「私とあなた」を分けないで、
「私のあなた、あなたの私」となるのである。
「と」から「の」の関係になるだけであるが、良いことがある。
その心境からは「信、勤、念、定、慧」という五善根が現れる。
これは、具体的な目標でもなく、あくまでも心の姿勢をいうのである。
その結果、具体的な目標が立ち、どうしていくかという構想を立て、
タイムスケジュールを考え、方法手段を決めて行動すれば、実現する。

「無分別知」の心境をつくりだすことができれば良いだけですね。
ところが、人間の本能である利己心は35対1なんですね。
アメリカの心理学者400人を対象に、
「人にしてあげたこと」と「人にしてもらったこと」を、
どちらがたくさん記憶しているかという調査をしたところ「してあげたこと」が35、「してもらったこと」は1しか覚えていないのですね。

言い換えると自分のことを考え、自分が正しいと思うことのほうが、
他人にしてもらって感謝するより35倍、大きいのですよ。
「無分別知」を獲得するには利己心を35分の1に小さくする事が必要というだけです。

皆さんは「生きること」への愚痴ばかり、言っていませんか?

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