大阪石材社長ブログ

「現代を生き抜く人間像」に思う

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1995年にPC(パーソナルコンピューター)が生まれ、WordやExcelやインターネットテクノロジー(IT)が個人のものとして使いこなせるようになり、メールで世界中と繋がり始めた。
情報が瞬間に送信できることを実現したのである。
2000年頃にはスマートフォンも誕生し、その情報が映像として送れるものとなり、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)などとSNS、ソーシャルメディアが進化していった。

情報技術は加速的に発展し、バーチャルな世界に巨大なプラットフォームを形成し、Amazonが無店舗で通販事業を展開し大きく利益を上げていることは周知の事実だ。
リアルな世界での競争はクローズマーケットで商品や技術に特許権をもって、真似されないように独自化したがバーチャルな世界は全く逆だ。
Googleは検索エンジンのアルゴリズムを公開して、多くの人の知恵を集め、さらに質の高いアルゴリズムの競い合いをして進化のスピードを上げている。
従来の価値観とは全く逆の視点で動き、Amazonは出店の商品にクレームがあれば、検索のAIが自動的にプラットフォームから退場していただく仕組みになっていて、入場は自由で結果は品質を高めることになる。

欧米の大学と同じ方式だ。入学は自由だが卒業は難しい。
日本は逆で、入学が難しく、入れば誰でも卒業できる。
日々自分を磨きかけて成長しないと生きられない環境ではなく、出身校で出世が決まる仕組みがいまだに残っている。
もうこれは時代遅れだと気付いている若者は会社の名前や規模で就職することに意味を感じず、ひたすら自分探しと称して、自分に合う仕事、自分の能力が生かせる職場を探している。

毎月のように会社説明会や新卒の学生と話しているのだが、全員に共通するのは会社がどんな事業をしているかは気にしないということだ。
それより人と触れ合う仕事がしたいからと営業職を希望するか、その営業の補佐をやりたいという。
また、揉め事は嫌いなのか、自分の未来が描けてないがゆえか、社員間の仲の良さ、雰囲気の良さを重視する学生が多い。
根底にあるのは直接人と深く関わったことがないから、自分が解らないからだろう。(体験が少ない)
インスタやLINEでの友達はいるが浅い人間関係か、深い関係だと思って自分の思ったことを言い過ぎて人間関係が壊れ孤独になっている。
社会での自分の椅子を得ることが出来ず、居場所を求めているのが実情で自分探しになるのだろう。

いつの時代も自分の思うような環境はないのも現実で、良い環境が外にあるように思うことをやめて、まずどんな環境でもいいからは飛び込む勇気がいる。
行動を起こすことだ。
もちろん満足な環境がないなら自分でよい環境創ろうと考えれば良い。
自分の事ばかり考えないで、しっかりと社会、世界、地球を良く学ぶことだ。
持って生まれた才能や環境や経験、どこの国の生まれかというのは宇宙から見たら小さな誤差だ。
そんな近視眼的なモノの見方から脱して、社会のリーダーになり世界の市場で暴れる、地球の再生に尽力するといった大きな志を持って、自分探しでなく自分創りをすることだ。

それには10年先20年先にこうなっているというビジョンを持って、日々の行動は外の世界の現実と歴史をたくさん学ぶことから始めることだ。
これはすぐには役に立たないが、一生役に立つ学びになることは間違いない。
私の恩師は「すぐに役に立つ学びはすぐに役に立たなくなり、すぐに役に立たない学びは一生役にたつ」と諭された。
自分探しの旅でなく自分創りの旅をすることが、思考する自分、創造する自分、構想する自分という独立自尊の精神の柱をつくる。
そして志高く、ビジョンを掲げて日々行動すれば、能力も自分を取り巻く環境も具体的に創造されていくことを確信する。

みなさんは若者が自分創りすることいかが思われますか?

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