大阪石材社長ブログ

「仕事と人生」どう生きる。

投稿日:2022年11月3日 更新日:


仕事はお金儲けをすることと考える人もいるが、社会貢献や自然との共生という理念のない仕事はやり甲斐、生きがいが生まれてこない。

20世紀は資本経営と言われ、ミッション(使命)の実現のためにビジョン(構想・戦略)を立て、会社の理念(バリュー)がそれを支える。マーケットを基準とする価値観であった。
市場の要求を満たす株主資本主義と考えられ、より良いものをよりコストを下げて生産することが社会を豊かにすると信じて邁進してきたが、格差社会を作り、貧富の差が広がった。
この行き過ぎに気付いた欧米の社会では資本主義から志本主義(パーパス)と標榜し、志(企業の存在意義)を明確にし、夢(強い思い・ドリーム)を持った信念(ビリーフ)、人間の信念を基準とした価値観へ進化しようとしている。
資本主義から人本主義へと飛躍するべく旗印を掲げて、より良い社会へ飛躍したいと考えている。

具体的にSDGs「持続可能な開発目標」17の目標を上げ、
ESG=E環境(Environment)、S社会(Social)、G企業統治(Governance)の三つを企業が健全な経営を行うための自己管理体制をするという意味だ。
勿論それに取り組む企業に優先的に投資し、企業の育成を投資家も図るということだ。

私たちの事業で設立以来信念にしてきたのは人間の幸福創造であり、物心両面の幸福という価値観で、三方よしの(売り手よし、買い手よし、世間よし)の実現に向けて、業界の発展さらには社会の発展に貢献すべく邁進してきました。単に株主資本主義を否定するのでもなく、行き過ぎた資本の暴走からくる金儲けを目的とする事業はしてはいけないと考え行動してきた。
そのために大切にしてきたことは利他行の実践だ。
モノの機能や価格の価値を超えた感性的付加価値の創造へ。共創、感動、清潔、気遣い、笑顔、気品、身だしなみ、あいさつといった無心の振る舞いからくる、気概、気品を養い、仕事を創造することに信念を置いてきた。

現実は単に心の充足だけでなく、具体的なモノやサービスを通して仕事がなされるのが事実だ。
人間の信念を基準とした価値観を貫き通す決意は変わらないが、事業の実現には具体的な戦略という構想力が必要で、戦略実現のために戦術を考え実行しなければならない。
戦略が構想されたら、具体的な条件が4つ必要だ。
1.どんな方法で具体化するか(戦術)
2.その実現のための時間をどう設定するか(タイムスケジュール)
3.具体的な人財投資、事務所や在庫のコスト計算
4.役割分担する組織の人員配置と人材育成プログラム
人間の人生は仕事を通じて自らの魂(身心一如)を磨くことにあり、徹底的に利他行に徹するプロセスの中で磨かれるのである。
女性の場合の育児、家事は男性の社会的仕事と同等の価値であることは間違いない。

志は自分の幸福創造から始まり、仲間や会社、その業界、社会へ、さらに国家、世界、地球の幸福創造へ発展、進化していくのである。
人間には志という信念がいる。単にモノを豊かにすることから、21世紀は物心両面を豊かにする哲学を深め掘り下げ、信念に基づき行動する人々の時代が来ていると察する。

みなさんは仕事・人生は別物と考えられますか?

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