大阪石材社長ブログ

「出エジプト」に思う

投稿日:2022年12月20日 更新日:

もう50年も前の20代の頃、世界をユダヤの民が支配するのではないかという陰謀論が流行った時期があった。
現在、ロシアがウクライナ侵攻をしている背景には、プーチンはドイツの「ナチズム」時代のユダヤ人に対する恐れと戦っているではないかと唱える人がいる。
マルクスも万国の労働者団結を叫んだユダヤ人で、レーニン、トロツキー、そしてウクライナのゼレンスキー大統領もそうだ。
プーチンは社会主義を看板にしているが、実は帝政ロシアを夢見ているというのだ。

そこで思い出すのは、旧約聖書の「出エジプト記」だ。
当時エジプト人の奴隷だったイスラエル人はエジプトの王ファラオに重労働を科せられていた。
王妃に拾われ育てられたモーゼがそれを見てどうにかしたいと思った時、神から出エジプトを命ぜられた。そして、カナンに行きなさいと言われ、国境を越えて民族は旅に出るのという話である。

さて、現在950万人のイスラエル人は高度な技術力と知性が高く、国民一人当たりのGDPは5.5万ドルとすごく付加価値が高い。
これは一体どうしてかというと、ユダヤの格言の中に見出すことができる。
「誰でもお金を三つに分けよ。三分の一は土地に投資し、三分の一はビジネスに投資し、残り三分の一は蓄えよ」
「明日のことは心配するな。今日どんな災難が降りかかるか分からないから」
「善と悪を区別できるだけでは、まだ賢者と言えない。二つの悪の中から小さい方の悪を選ぶことができるのが賢者である。」
「自分が相手と同じ立場に立てないのなら、相手を批判する資格はない」
「お金をなくしたりしても何も失うものはない、誇りをなくすとたくさん失う。勇気をなくすとすべて失う。」
「一日勉強しない日があったのなら、それを取り返すには二日かかる。」
「あなたと出会った人間から、何か一つ学べることこそ最も聡明である。」
「自分より賢いものに負ける方が、自分より愚かなものに勝つよりも得だ。」
「人は口が一つなのに、耳は二つあるのはなぜか。それは自分が話す倍だけ他人の話を聞かなければならないからだ。」
世界中を国境なく歩んできた彼らは国際感覚を持ち、常に高みを目指し、智慧を大事に付加価値の高い生産をすることが身についている。
最後にもう一つ…
「朝寝、昼酒、幼稚な会話、愚か者の集いに連なること、これが身を亡ぼす」

今の日本は危機感があるだろうか、漫然と過ごしていないだろうかと自問自答せざるを得なく感じた。

みなさん、ユダヤの格言には日本の格言とは違った現実感覚があると感じませんか?

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