大阪石材社長ブログ

「量」の自分から「質」の自分へ

投稿日:2023年2月22日 更新日:

最近ベーシックインカムと言って、福祉国家を目指す政府が国民一人あたりに決められた額(7万円)を与えるというような最低所得保障の考え方が話題になっている。
例えば5人家族だと35万円がもらえて、生活するのに働かなくていいということになる。(あくまでも概算)
実際にオランダやフィンランドではこの制度の実験をしていて、結果働く意欲は減退しないことが証明されている。
欧米流の価値観だが、嫌いな仕事はしたくない、好きな仕事はしたくなるということだ。

産業革命で肉体労働が機械化されて肉体労働から解放されたが、精神的な知的労働は残っている。
20世紀の後半から情報化社会と言われコンピューターが出現し、知的労働をデータ化するようになった。
21世紀にはiPadやスマートフォンが発明され、加速的に情報化が進み、人工頭脳のAIが登場する。
AIはたくさんのデータを知識にして解決手段を見つけ出し実際に解決していくので、人間の労働はいらない。
さらに、全く自分と同じロボットがアバターとして対応する時代だ。
3~4年前になるでしょうか?実際に高島屋で販売員のアバターを使って実験し、60万円を売り上げたという報告があった。(ちなみに人間の売り子さんは80万売ったそうだ)

しかしAIが人間の労働にとって代わるかと言えばそうではありません。
勿論、AIには実際の体験や新しい知識と言った新しく学ぶことはできませんので、人間が体験で獲得した知性や理性をデータ化した情報を活用してロボットのアバターができる。
人間は働くことにより知性を磨き、遊ぶことによって感性を磨き、学び進化することが重要になるでしょう。
人間に残された唯一のことは「学ぶこと」だ。

また、今後はより人間関係の中で感情表現の入ったコミュニケーション時代がやってくるとも言えるのである。
言葉に気持ちを乗せて伝え、互いが寄り添い合っているコミュニケーション+エモーションの時代だ。
以前のブログに書いた「自他不二」という、心と心が繋がっている、より高い人間の結びつきへ進化するに違いない。
そして自分で自分の人格を創造していくことが情報化社会を生き抜く志だ。
例えば「ありがとう」だけでなく「ありがとう、助かったよ」と表現するとか、「スタッフがいないのでお水はセルフサービスで願います」と言われたら何か突き放され機械的に感じるが、「おいしい水を用意しましたので、ご自由にお好きなだけお飲みください」と表現したら人間らしい思いやりを感じるだろう。

みなさんは質の自分に歩み出されているでしょうか?

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