何のために人生捧げられますか

投稿日:

介護の仕事は人材の不足で困っているのが実情だ。
私の知人は、10年も前からフィリピンからの商業訓練生をやっている。
言葉の壁はあるが、とっても行き届いた介護をする。
それだけではなく、基本は両親への仕送りである。
月額5万円は送って、なお3年もすると数百万の貯金もしている。

日本も戦後は、両親のため家族のため仲間のために勤勉に働いた。
その結果、物質的には豊かになってきたが、
心がどんどん痩せ衰えて、自己中になっている。

「何のためだったら人生を捧げられますか?」
答えは自分のため。
確かに、日本の文明は、西洋には追いつかないぐらいだった。
しかし、文化という精神的価値は「おもてなしの心」と言われるほどに、
利他行ができ、相手を慮った気遣いができる。
もっとも調和を大事にし、戦いや競走で蹴落とすことはしなかった。

日本の資本主義の父といわれるのは、「論語とそろばん」の著者 渋沢栄一だ。
彼はフランスで近代的な銀行制度を学び、
日本に導入し470社の会社の設立し、富国を図った。

ドラッカーは、経営の本質が「責任」であることを、誰より知っていたのが渋沢だという。
その根底にあるのが儒教であり孔子の教えである。
「義理合一」「道徳と経済合一」
このことは、江戸時代の末期に、二宮尊徳も言っている。
「道徳なき経済は罪悪 経済なき道徳はたわごと」
さらに遡れば、石田梅岩(1685~1744年)にたどり着く、
10歳で京都の商家に奉公し、いったん家の農業を手伝っていたが、
呉服商に勤める。その後独学で、神仏儒を学び、京都の町で塾を開く。
「もし聞く人なくば、たとえ辻立ちして成りとも、わが志を述べん」

武士でもなければ農民だけでもない、商人の立場だ。
商人の利益は、武士の禄と同じと考え、
「天下万民、産業なくして何を持って立つべきや。
 商人の売利も天下御許しの禄なり」
しかし商人は、詐欺をしたり嘘をついたりしてはいけない7つの徳目を言っている。
1、正直・素直(基本的徳目)
2、仁義(正しい行い)
3、利他(人のために尽くす)
4、孝行(親、ご先祖や目上の人を敬う)
5、勤勉(道を誤らないため)
6、倹約(栄えるため)
7、知心(自性を知る)
梅岩独自の町人哲学ともいえる。

人を見抜くのに、お金や物質の豊かさで見るのでなく
その人の品性と徳を見るのである。
何よりも心を高めることを第一義とする。
これを現代に伝えている経営者は松下幸之助であり、稲森和夫だ。
遊ぶは身を亡ぼすが、働くは自分の身を持ち崩さない。
勤勉こそが人間を人間たらしめ、倹約こそが経費削減、利他行は売上最大である。
戦後、消費は美徳と言ってきたが、戦前までは島国の日本では循環経済が行われていた。
近郊で農作物を作り、それを町に運んで下肥をもらって肥料にする。
今のように石油製品のプラスチックはないですから、自然と調和していたのですね。

地球規模で考えると、日本人の知恵がもう一度生きてくる時代でもある。
1、エネルギーの課題解決(原発はいらない)
2、有機農業
3、飲料水の水質
4、リサイクル技術の知恵

皆さんは日本の文化的知恵を直されていますか?

大阪石材社長ブログ

2021/05/05

「ポスト資本主義」はどう進化していくか問われている

新型コロナウイルスの変異株が早いスピードで感染拡大して、3度目の緊急事態宣言が東京・大阪・兵庫・京都の4都府県に出されて ...

大阪石材社長ブログ

2021/05/03

「苦を楽に転悟する」のが仏陀の言いたいこと

何のために働くのか?普通は「生活するためだ」と答えるが、最近の若い人は「やりがいを持ちたい」と言う。やりがいは仕事にある ...

大阪石材社長ブログ

2021/04/29

「全肯定の人生観」に思う

人間は生まれた時には無知無明で恐怖と不安だけがある。母親を頼りに乳をもらい、外敵から守ってもらわなければ生きられない。外 ...

大阪石材社長ブログ

2021/04/28

「文化力の時代」がやってきた

今、世界は資本主義圏と共産主義圏の覇権を巡っての対立で、武力をちらつかせながら抑止しているのが現状だ。アメリカがウイグル ...

大阪石材社長ブログ

2021/04/27

「仁義」について

「書経」には東洋的なリーダーシップ論が書かれている。政治でも事業でも根本は人間の信頼関係ができなければ円滑に運営ができな ...

-生き方
-