親の願い

投稿日:2017年8月21日 更新日:

森信三先生が昭和42年に中学校で講演された記録を読んだ。

中学生に問いかける。
「親は二つの願いを子供に託す」皆さんはわかりますか?

1.まともな人間になってほしい。ぐれたり、非行少年少女になってほしくないのが願いですね。
2.お金の心配ですね、ちゃんと仕事して生活が自立できるかという願いですね。

つまり、この二つが親の願ってる事だと理解する事が「立志」という。
だから、どんな仕事で生計を立てるかが大事なことなんですね。

先生はさらに「立志」は言い換えると甘えた心を切り捨てることと言い切られている。
幸福についても解りやすく語られてる。

幸福は願えば逃げていくというのである。
むしろ、自分の幸福を求めすぎると実現しない。
真の幸福は人を幸せにする事によってのみ得られる。
自分を犠牲にして先に人のことをすることだ。

これを実現させるのに何をすればよいかというと二つあると断言される。

1.いったん決心したことは必ずやり遂げる。(絶対やりぬく)
2.人に対して親切にしてあげる。

キリストは世界平和とか人類の幸福なんて言ってない。
ただ「隣人を愛せよ」だ。
これ貫き通すのは現実の人もわが身に起こる事実を100%肯定的に受け入れることだ。

森先生の学問観は二宮尊徳の夜話にある、
「音もなく香もなく常に天地は書かざる経を繰り返しつつ」
究極は真理は各々がぶつかる現実との格闘において、
体認、自証せられるべきであって読書は。、参考資料に過ぎない。

自分に与えられた現実的条件は神が与えた試練であると説かれるのである。

こう突きつけられると、自らの心の甘えと戦わざるを得ない。
先生は余暇の時間は要らない寝る時間が余暇だと言い切られ、
人生二度なしといわれ、時間を一瞬たりとも無駄にされないのである。

私の恩師小田切も、真理を探求する学者は365日研鑽するとおっしゃられていた。
実に森先生も小田切先生も甘えを断ち切られていると感服する次第だ。
私は親の願いと、人生の師としての親としての両人の願いにただ感謝するだけだ。

まずは、会社の経営をまともにすることを望んでおられるので実践する。

皆さんは「親の願い」聞き届けておられますか?

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