色即是色 空即是色

投稿日:2016年8月17日 更新日:

ニュースを見ていると、人工頭脳の進化によって、人間の仕事がロボットに奪われてしまう
世の中が来ると言う話題が掲載されていた。

欧米ではすでにロボット法や失業対策の議論がなされている。
そんな時代がやってくることは必然だが人間もただ待ってるだけではなく、
進化することは間違いない。

現代の人間は科学万能主義、理性至上主義を信じて、
何事も観察し物質として捕らえて法則を知り解決する方法を取る。

仏教的にいうと「色即是空」現象を見て本質に迫る。
決して間違いではないがすべてではない。
逆の「空即是色」は本質から現象を浮かび上がらせる魔法のようなことだが、
これは観念論と聞いてもらえないのが実情だ。

ところが最近の脳科学界ではこれが証明される事例があるのをテレビでやっていたのである。
私は感動した。
最近読んだ本に「すべての疲労は能が原因」と梶本修身先生が書かれているのにも共通する。
人間が進化するというのは「空即是色」と心の念が現実化するということだ。
スポーツ界ではイメトレと言うのは、
怪我をして試合に出れない選手が実際に身体を動かし練習できないが、
イメージを描く練習ならできると2~30年前だったか考え出された。
今は一般にも使われている自己暗示法とか自律訓練法といわれている。

テレビでは脳内の動脈が破裂して左半身が麻痺した患者が、
なんと二ヶ月で元の状態になるという実話が紹介されていた。

一般のリハビリは肉体をモノとして考え、
動かない腕や足を外から看護師さんが動かし刺激を与え感覚を取り戻す方法だ。
決して間違ってはいない。
患者はリハビリのときだけ動かすが、
その時間が終わればベットで悶々と一生半身が動かなかったらどうしようと、
マイナスイメージで寝たきりになることばかり創造する。
これでは精神的には逆リハビリをしてることになる。(逆自己暗示だ)

しかし、テレビの患者さんは、見舞いに来た友人の
「お前の手足は普通だ、それを動かしてる脳が壊れたんだ」といった一言に希望を見出し、
自分の意志で自分の脳へ信号を送り出したのである。
先ずは「左手の親指動け」とじっと見つめ心の中で念じ続ける。
動きを確かめるために右手を添えてベットの中で念じた。
すると二日めに少し動いた。
外からの刺激のリハビリ以外、ベットで念じ続けたら二ヶ月で退院、
元通りに両方の手足が動くようになり仕事に復帰できたというのだ。

これを専門的には「ニューロンリハビリテーション」と言うらしい。
人間の念を送ることで、脳のニューロンがバイパスのニューロンを作り代替作用をする。

スピード回復は、将に人間の潜在的に持ってる自然治癒力を意識的に引き出した
「空即是色」だ。
般若心経は「空」を教えているが、具体的にはこんなことを意味する。

人間の幸せは「空即是色」で善の心を念じ世のため人のために利他行をすれば、
幸福が自分をめがけてやってくる事は間違いないということになる。
信じるか信じないかはこれを読まれた方が決めることだ。

皆さんは空即是色をどんな意味だとお考えですか?

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