四智円明の月冴えん

投稿日:2017年2月24日 更新日:

白隠禅師の「坐禅和賛」にある言葉だ。
1.大円境智
2.平等性智
3.妙観察智
4.成所作智

逆から説明するとわかりやすい。
1から3は現実の認識の深さだ。
4は認識をいくら上手くできても実際に自分が主体で現実に飛び込んで行動することを意味してる。
1から3で対象として頭に映した現実を、
4で現実に飛び込み、さらにより良く行動するための創造的智慧だ。
(現実が二階家がある、二階に登りたい、はしご作る智慧、水が流れてる動力にしたい水車を作る知恵)

これが行動だ。(真理は現実のただ中にある、森信三)
執着しないから妄想しない。
過去のイメージにとらわれないし、
まだ起こっていない未来に不安や恐怖を抱くこともない行動する主体となる。

さて、正しく物事を観察、認識するには先入観を取っ払うことと、
また変な期待感(空想や妄想)も抱かないで素直な姿勢がいる。
1.大円鏡智である。
「映るとは月も思わず、映すとは 水も思わぬ 広沢の池」
心が丸い鏡のようになり、水面が平らであれば自然に事実が写る。
この無心の波打たない心に自分の心を整えることだ。
「円」は「無欠無予」「無始無終」だからすべてを映す鏡の智慧だ。

2.平等性智とは一切の対象物をえり好みしないで映す。
(好き嫌い言わず現実絶対肯定で100%受け入れる)
「水は方円の器に従う」というように受け入れるのである。
好き嫌いを言わず平等に受け入れる柔軟心の智慧である。

3.妙観察智とは、鏡が鏡でも事実を映すのに現実の大小、善悪、美醜をはっきりして意味を受け入れる。
平等だから抽象化したり無機質にするのではなく、如実知見する事だ。
「山是れ山、水是れ水」「柳は緑、花は紅」「眼は横 鼻は直」
現前にある事実を自分の都合で過大評価したり、都合のいいように事実を曲げたりしない智慧である。

白隠さんはこの四智が体現できたら、現実の今ここが蓮華国(極楽)になるといっておられるのである。

しかし、われわれのような凡人は過去を悔やみ、未来の先行き不安を抱き妄想して苦しんでいる。
自分の都合のいいように事実を曲げて見てしまうものだ。
全く自分で悩みを作り、迷い苦しんでいて、現実に生きていないのが凡人の私たちだ。
白隠さんは「今・ここ・自己」に徹せよと叫んでいる気がする。

皆さんは四智円明を体得されて極楽にお住まいですか?

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