トランプ大統領は本気

投稿日:2017年1月26日 更新日:

トランプ大統領はメキシコの壁を作ることを大統領令を出し実行、
お金は後からメキシコに払ってもらうというのである。

保護主義を前面に出して各国と自由貿易の見直しにかかる。
自由貿易を拡大する事が最も正しいという思い込みで、
トランプ大統領の保護主義は間違っていると無意識に考えているから大騒ぎするのであろう。

道元は「善悪は時なり」と言ってる。
自由貿易も行き過ぎると弱肉強食になり、弱いものは這い上がれない。
だから、対等にするにはゴルフのようにハンディキャップを国がつけるのが得策だ。
しかし、あまり保護を過剰にやると過保護になり、
自立心を阻害し、より良くしようという努力を惜しむようになる。
その意味では規制緩和は有効だが、何でもかんでもという考えはいかがなものか?

将に自由の行き過ぎは不自由になり、保護の行き過ぎも過保護になり自立しない。
日本人は時代に応じた「中道」(仏教)、「中庸」(儒教)を良しとする文化がある。

欧米人から見ると「あいまい」ごまかしていて主体性がないと考えられ、
善悪を突きつけてくるのが今の国際社会の常識だ。

福祉国家の代表のスエーデンでは福祉の充実の考え方が基本的に自立がベースである。
スエーデンには寝たきり老人がいない。
その理由は根本的な福祉のやり方にある。
医療は過剰サービスを徹底的に排除す方針だ。
もちろん病院は完全予約制、よほどの事がない限り受け付けてくれない。
妊婦も同様で自己管理が要求される。

寝たきりがいないのは徹底して寝たきりにならないように「訓練」を指導することと、
寝たきりになるような人工の管をとおす延命処置はしない。
延命のための手術は「虐待」と考えられてる。
医療に対する国民的な合意が「過剰サービス」を受けないである。
日本は「おもてなしの心」と言って、
微(び)にいり細(さい)にいり気遣いをすることを良しとする文化だ。
どう国際基準と日本基準の中道を作るかが課題のように思える。

今の日本は明治のときのような「和魂洋才」といって、
精神の柱がしっかりできていた時代とは全く逆な精神で、
自立した成人の精神が熟成されていない様に感じる
今こそ歴史に学び、日本の独自の文化・文明を再構築するチャンスがきてること間違いなしだ。

皆さんはトランプ大統領の本気にどう対応されてますか?

-生き方
-