大阪石材社長ブログ

「思う心」から「感じる心」を育てよう

投稿日:2022年2月26日 更新日:

日常のビジネスでは、相手がどんな答えを求めているかを頭で考え判断して答える。
読心術じゃないがぴったり当てれば正解というように、現代人は日々理性中心の思考力を鍛えている。

的確に答えを出すには、自分の知っている知識や体験だけでは狭すぎる。
現代の科学は情報をたくさん集め、より的確に正解を出すためにパソコンを産み出し、世界中がネットワークで繋がっていてインターネット化されている。
膨大な情報から的確な答えを瞬時に出すための人工知能(AI)も開発され、さらにスピードアップされている。

情報に飲み込まれないように、創造力を持って自分の道を歩いていくことが唯一人間らしく生きることであり、人間の独自性だ。
あくまでも情報機器は使いこなすだけで使われてはならないのである。

ところが、Amazonのようなネット通販が市場を拡大している現代、ややもすると「思考」しなくなり、Amazonの自分の購買記録の傾向からのおすすめ商品を無意識に買ってしまっている事実もある。

さて、「思う心」時代から「感じる心」時代へと自分をもう一度見つめ直す時が来ているように思う。
科学技術が発展して「唯物的」には便利になったが、「唯心的」な感じる心が置き去りにされている。

自然の法則を見つけ、科学は技術を進化させて、世の中は便利にはなったが、「これで幸せか?」と問われたらあなたは「100%幸せだ」と答えるだろうか?
「幸せ」は感じるもので、便利になることだけが幸せではない。

私は戦後生まれで長屋で育ったが、決して貧乏だと思わなかった。
ご飯の米がないからとお粥さんにして家族みんなで食べていた。
お腹が空いて仕方なかったが底抜けに明るかったし、ズボンが破れたら別の生地を当ててつぎはぎだらけになっていたが恥ずかしくなかった。

人間はみんな幸せになるように生まれてきているのだ。
自然界の法則から技術を産み出すのもいいが、「幸せを感じる心」を育てることが大事だ。

皆さんは感じる心を育てていますか?

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