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「四句訣」に思う

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陽明は、心は「善悪無記」であり、そのまま人間の本質だと考え、朱子学の「性即理」ではなく、「心即理」すべては心であり人間の良心から発するもの事が「理」である。
「知は行の始め、行は知の成るなり」と言うのである。伝習録を弟子が完成させるが、これは論語にある「曽子曰く、吾日にわが身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるかーーーー」
最後の言葉に、習わざるを伝うるか「伝不習乎」と言うのがあって「伝習録」と名付けた。

伝習録には「存天理去人欲」 意味=天理を存して人欲を去る
「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」
物事の本質をとらえるのには直覚知(事物の本質をじかにとらえる)=良知

私たちは善悪にこだわってそこから物事を判断する。
嘘や盗みはいけないのは常識だが、陽明によると善悪をうまく表現しているので紹介する。

「四句訣」

善なく悪なき是れ心の体
善あり悪あり是れ意の動
善を知り悪を知るは良知
善をなし悪を去るのは是れ格物

朱子学の朱熹は外からの世界をたくさん知って真理に到達極めようとしたが、陽明は内から最も大切な真理を言い当てたのである。

皆さんは陽明の善悪の解説いかが思いますか?

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