天風哲学の基本「生命」は本来、進化や向上、成長を目指す存在というのである。
人間が生まれて20歳ぐらいまでは肉体的にどんどん成長する事実がある。
心の発達の基本もできるが、感情的な未熟なもので社会でもっと成長する意識は20歳過ぎから成長する。
そこで中村天風は心と身体が一体になれば怒りや恐怖、不安から解放され生きられると考え、独自の「心身統一」を編み出したのである。
身体は無意識な自律神経により生きようと行動するが、心は現象や感情の影響を受けて、右往左往する。
これを統一するには理性を超えた「気」(エネルギー)=真我を言葉で鍛えるというのである。
「生命」が生きていくには常に穏やかな状態ではなく、安定しないのも事実だ。
自然の環境も変化するだろうし、社会的な価値も変化を余儀なくする中で、心身の統一するのに「言葉」を使って、悲観的、消極的な言葉を絶対に口にしない。
あるいは自分の頭の中にはそんな言葉さえないと思い込むぐらいに自己暗示するというのだ。
互いが喜びあい分かち合う言葉を耳にし、自分の未来を素晴らしく開花すると未来をも暗示をかける。
自分の心の中には絶対積極意識しかないと消極、積極を超え思い込むことから始める。
「人間の人生は自分が育てていくこと」
だから「人生は心ひとつの置き所」だというのである。
稲盛和夫さんも天風の絶対積極を学び、具体的には独立採算の「アメーバー経営」を説き、一方で「京セラフィロソフィー」を旗印にして世界的な企業にしたのである。
人間でいえば身体は自律神経がつかさどるので、互いが独立して協力し合う仕組みはアメーバー経営で、フィロソフィーは心の方向性を絶対積極意識にすることを記している。
勿論、経済は破壊したり衰退したりすることの方が自然だが、それは進化のためのステップだと言える。
絶対積極意識こそがまさに自然が脈々と生きている摂理にかなうというのである。
結果、「気」エネルギーの需要量が増して人間の潜勢力が働き、六つの力がわくというのである。
六つの力=体力、胆力、精力、能力、判断力、断行力
皆さんは自分の頭の中の消極意識すべてなくす努力されたことありますか?
「絶対積極意識」について
投稿日:2024年12月15日 更新日: