政治は選挙によって選ばれなければならない。
そうすると一票を持ってる有権者によく思われたいのが政治家人情だ。
これをポピュリズム(大衆迎合主義)という。
有権者に耳障りのいいこといえばいいのである。
国民のため、弱者のため福祉を充実する。
現実は弱者保護でなく、弱者を生み出してるのではないかと感じる制度を創っているように感じる。
勿論、弱者保護は当然されるべきであるが、健常者に保護では致し方ない。
世界的に政治は資本主義や共産主義というイデオロギーを超えた新しい哲学が要望されていると思う。
イギリスのEU脱退、アメリカの「アメリカンファースト」、日本の「都民ファースト」というのは、
国民主権を意味するのだろうか疑問だ。
一方経済も同じ土俵である。経営(資本)と労働(共産)という構図が壊れているにもかかわらず、未だに対立軸を基本とした行政であったり経営が為されている。
先日、ドラッカーを改めて学ぶ機会があった。
彼はGMの委託を受け従業員全員に調査をした。
調査の方法は「私の仕事と私がそれを気に入ってる理由」という作文コンテストだ。
調査の結果わかったことは「従業員がほしがってるのは金だけ」という通説は思い込みで、
従業員が求めるものは「会社や製品と一体感、仕事の責任である」ことがわかった。
だからQCサークルや職場の改善運動に参加しようとする。
ところがGMは採用しなかったので2009年民事再生法の申請になった。
しかし、トヨタがドラッカーの意見を取り入れQC活動、なぜなぜを5回繰り返せという改善運動を展開し成功を修めた。
組織は利益が目的だというのが経済学の定説ですが、ドラッカーは「社会貢献」であるというのである。
資本主義社会という枠を越えて、人本主義であると私は考えている。
彼は「責任ある労働者」こそがこれからの情報化社会での知識労働者であるといっているのだ。
さらに「組織はすべての人と社会をより良いものにするために存在する。」
まさに仕事を通じてよりよい人間と社会をつくることができるというのである。
具体的には「顧客創造」と言って、マーケティング(顕在顧客要望)、イノベーション(潜在顧客要望)をみぬき、常に組織自ら自己変革をすることだというのである。
ドラカーに学んだ企業はオムロン、トヨタ、京セラ、NEC、パナソニック、ソニーといった企業だ。
皆さんは資本主義ですか人本主義ですか?