心臓は誰が動かしているのかと考えた時、自分の意思ではないことが解る。
内臓をつかさどっているのは自律神経だ。これには交感神経と副交感神経がある。
積極的に仕事しているときは交感神経が働いていて、身体は緊張状態にある。
これは昼の活動神経で長く続くと血圧が上がり、瞳孔が拡大し心と身体のバランスが狂う。
一方、副交感神経が働くとリラックスして、血圧が下がり、心拍数も減少し、瞳孔も収縮する。
自律神経が乱れると不安や緊張感が高まり、吐き気、多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、動悸、不整脈と言った症状が起こる。
現代はストレスの多い社会環境にあり、神経の過敏な人にとっては住みにくい。
胃に来ると胃酸が出すぎて逆流性になり、腸にきたら、下痢や便秘になる。
さて、「命」は天が与えてくれたもので、人間の欲望が過剰になっても過小になっても、それに対応するように反応する。
このバランスをとる生活習慣を創るのが人生を創っていくうえで最も大事なことである。
自分の主人になるというのは心技体の主人になることであり、考えること、心、身体の一部の主人になる事ではない。
さて、人生は心技体をいかに使いこなすかによって人間は成長していくように設計されている。
心技体を使い使わないということが自分の意思でコントロールすることができるようになってこそ自分だ。
禅宗では坐禅をして外界の刺激や内からの刺激を鎮めリラックスして身体を整え(調身)呼吸を整え(調息)ゆっくり呼吸すると副交感神経の支配になり、心のバランスが取れる(調心)と考えられ、仏教の中でも観念的な修行でなく、実践的な方法として伝えられてきた。
生きるということは草が光に向かって伸びていくように、人間は心技体を光に向かって自ら伸びようとすることを努力という。
日々成長し、進化し続けて生きることが人生であり、自らの道を創っていくのである。
命に感謝し、心技体を大事に使い、光に向かって(他者を喜ばす)生きてこそ自利利他を得て輝く人生になる。
現実はこのブログのように理想的にはいかずジグザグして、修正しながら一歩ずつ歩んでいくのも事実だろう。
皆さんの命を使っての人生のジグザグはいかがでしょうか?