『自分の感受性ぐらい』茨木のり子さんの詩

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   『自分の感受性ぐらい』

 ばさばさに乾いてゆく心を
 ひとのせいにするな
 自ら水やりを怠っていて

 気難しくなってきたのを
 友人のせいにするな
 しなやかさを失ったのはどちらなのか

 苛立つのを
 近親のせいにするな
 何もかも下手だったのはわたし

 初心消えかかるのを
 暮らしのせいにするな
 そもそもが ひ弱な志にすぎなかった
 
 駄目なことの一切を
 時代のせいにするな
 わずかに光る尊厳の放棄

 自分の感受性ぐらい
 自分で守れ
 ばかものよ

       茨木のり子作詩

茨木のり子さんのほかの詩に『頼るとすればイスの背もたれぐらいだ』と、
自立心がみなぎってる詩がある。
わたしはこの詩人の強さを感じるのは言うまでもないが、
とことん人間の弱さを見つめている人のように思えてならない。
その弱さを隠そうとしたり自分に偽って見ないようにしない生き方の姿勢に心打たれる。

主体性=自分を中心に考え生きることだが二つある。
天動説的主体性=これは自分は変化させないで自分の周りを変えてやろうとする自己中心的主体性だ。〔単なるわがままの主体性〕
地動説的主体性=これは自分の周りは常に変化してると考え自分を強くしっかりもって変化を学び自己を変化させながら進化し発展させる他己中心的主体性だ。〔一見自己がないように思えるが宇宙の意志と共感する主体性〕

茨木のり子さんは地動説的な主体性を持って自己形成をされてる。
一般的には常識だとか他人に気遣うことから逃げて、
社会規律や他人との関係性を遮断して感受性を閉ざし本能的に天動説を守ろうとする。〔無意識に!〕
インターネット世代の言葉なら『リセット』『シャットダウン』だ。

しかし茨木のり子さんは周りの環境に飲み込まれそうになる自分を、
環境に沿いながら感受性を閉ざさないでしっかり自分らしくある生き方だ。
彼女のように自分の感受性を自分で守り自立した主体性を創りたい。

みなさんは自分の感受性を自分で守れていますか?

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