友人からの手紙

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友人からの手紙
未来の社会というレジュメでした。
それには近代の資本主義が勃興した最初のアダムスミスの『国富論』から解きほぐして、
自由な市場を作りみんなを豊かにする彼の理想があったから出発する。

その後たえなる技術の革新が行われ生産力が飛躍的に伸びて、
餓死したり疫病に犯されたりした時代から少しづつ開放されていくのである。

ニューヨークの株の暴落で、世界中が恐慌になったときにイギリスの経済学者のケインズが現われ、政府が大きな需要を作り出す役割を果たすことで切り抜けた。

もちろんさらに発展するとこの大きな政府と逆の反ケインズのフリードマンを中心とする、
小さな政府を目指す考えが出てくる。イギリスのサッチャー首相やアメリカのレーガン大統領がその方向に舵を切り格差社会が加速し、交換価値重視の経済になった。
〔マネーゲーム化する〕
ごく最近はリーマンショクであり、ギリシャの国債問題が起こっていることでも明らかだ。
経済の大きな流れの歴史的な展開がかかれていた。

そこで友人は「文明の転換」と締めくくり、
交換を自由にする市場原理の社会は「奪い合い」だと考え、
経済合理性を超えて「与え合う」贈与社会へ価値観を転換することだと結んでる。

実にまじめですばらしい論の展開に感服した。

そこで脳裏に浮んだのは最近こられたブータンの国王夫妻のことだ。
決して経済的生産性が高い訳でもないのに、
国民の90%を超える人は寄付を自主的にするし、
野良犬は一匹もいない。
犬はみんなの犬で、誰かれなくご飯を与えるのでガツガツしていなくのんびりした
表情だそうだ。

私たちは無意識に「より良いものをより安く」という価値観と、
効率を実現することが正しいと思い込んでるようだ。

効果とか人間らしさとか隣近所や仲間の関係性を排除しすぎているようだと感じる。
友人のような価値観の大転換も必要だが、
人類全体ができるかとなると各国の利害が反するので大変な時間と労力と緻密な方法論がいる。

私は世界的な発想での行動は出来ないが、一人一人の心に働きかける運動が大事だと考えてる。
自分が自ら与えることに喜びを感じる意識改革をして生活することを心がける。
それを利他行一番といってる。
ここから始まるのではないだろうか?

恩師小田切瑞穂先生は無学なわれわれに仏教の『布施忍辱』の徳目を行動しなさいとよく言っていた。
学者の人は『智慧精進』し技術に溺れてはいけない、
また軍人は『自戒禅定』を守りやたらに武器を使わない。

この六波羅蜜の実践をすることだとわれわれに教授された。

これがなかなか実行となると難しいですね。
無意識に効率のみ求め人間の心を無視する自分の心を有意注意しないといけない。

みなさんは『与え合う』社会を無意識にしてますよね!!

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