その人・相田みつを

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その人・相田みつを
   『その人』

その人の前に出ると
絶対に嘘が言えない
そういう人を持つといい

その人の顔を見てると
絶対にごまかしが言えない
そういう人を持つといい

その人の眼を見てると
心にもない お世辞や
世間的な お愛想はいえなくなる
そういう人を持つといい

その人の眼には
どんな巧妙な カラクリも通じない
その人の眼に通じるものは
ただ 本当のことだけ
そういう人を持つがいい

その人といるだけで
身も心も洗われる
そういう人を持つがいい

人間にはあまりにも
うそやごまかしが多いから
一生に一人は
ごまかしのきかぬ人を持つがいい

一生に一人でいい
そういう人を持つがいい

   『にんげんだもの』より

どんな人も両親が『その人』だったろう。
しかし、思春期になって脱皮する時、
両親から教えられた『当たり前』『常識』を逸脱して、怖いもの見たさに常識を破る。
そんなときから、友人が何でも話せるように自分を中心の新しい社会(コミュニティー)を創っていく、その新しいコミュニティーで、うそや裏切りを体験する。
人間不信に陥る。
夏目漱石の『草枕』を読んだのも丁度この頃だ。

私はそんなときに良き師(小田切瑞穂先生)に出会った。
まさに相田みつをさんの『その人』だ。
眼を半眼に構え真剣に私の話しを聞くときは『怖い』と感じた。
この人の前で嘘はつけないと思った。

亡くなられて十九年たつが、
先生が書かれた「本」が厳しく見つめているのを感じる。
肉体はなくなっても精神は生き続ける。
私も『その人』になりたい。

娘さんに聞いた話だが、
先生は毎日5時に起き体操し、冷水にかかり乾布摩擦を日課にされていたようだ。
精神だけでなく肉体の鍛錬もなさっていた。
先生の口癖は『365日休み無し』『学者は日々真理を追究し学ぶことが仕事だ』
肉体が動いてるのに精神がなぜ意識的に仕事をしないで休むのはおかしい。
物心一如、知行合一、直指人心、見性成仏と耳にたこができるぐらい言っておられた。

まだまだ、足もとによらない。

みなさんは『その人』持っていますか?

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