「食べるために生きるのか?」
「生きるために食べるのか?」
手段と目的である。
どちらが目的でどちらが手段なのかは誰でも答えられる。
もちろん生きることが目的になる。
しかし、次なる難問はどう生きるかである。
「自分のため」に生きるのか「自分以外の人のため」に生きるのかである。
もちろん生きる方向は利己でなく利他の方向だから、自分以外の人や世の中のためと答える。
さて最後の関門だ。
行動するためには欲望と言うエンジンをかけるのだが、天風さんは欲望には二つあると言う。
苦しい欲望と楽しい欲望である。
燃やせば燃やすほど苦しくなる欲望、燃やせば燃やすほど楽しくなる欲望だ。
欲望は理性だけではコントロールできない。
燃やせば燃やすほど楽しくなる欲望には「意志」がいる。
要するに、「はっきりした気持ち」を持つことだ。
天風さんは人間の自我は「氣」だという。
心も身体も人間の道具だというのだ。
宇宙の法則は発展と調和しているので、この法則に従えば必ず同じように発展・調和の今を実現できると断言する。
ここまで話を進めるとお解りのように、「世のため人の為に」生きる志を持って、「氣」を引き締めることだ。
それは誰のためでもなく自分のためになる。
自分を磨くのは自分であり、自分の魂を磨くことだ。
仏教的に表現すれば「自利利他」であり、利己のためでなく利他のために燃やす欲望は大欲であり、最高の原動力になる。
他のエネルギーも巻き込んで、大きな大輪を咲かせ、発展・調和し、行動によって具現化させる。
宇宙は「誠(真)と愛(善)と調和(美)」で出来ていて、このサイクルと合わせば良いと言うのだ。
「強情っぱり=乱暴」「意志が強い=勇気」であるように、善悪は利己と利他の方向が決める。
皆さんは「楽行有益」で楽しい欲望燃やしておられますか?