大阪石材社長ブログ

「天の道人の道」

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「誠は天の道なり これを誠にするは人の道なり」(中庸より)

「誠」=嘘偽りがないこと、本当、まごころ、真(ま)事(こと)言(こと)

人間は不完全な存在だと自覚すれば、何事においても誠を尽くすことこそが人間の成長と進化する人の道になる。
誠こそが、この宇宙を支配する原理であり、人間はこの原理を知り、具体的に実現していくことが生きることである。

天(宇宙)は1年をかけて春夏秋冬という活動をし、物事を生成化育する原理を宿している。
言い換えれば、人間も行動することで、天から与えられた能力、特に他の動植物にはない創造力をもって、自然の原理原則を生かし、より便利でより品質よく化育して役立つもの生み出す。

自然に逆らったり、自然を人間の支配下に置こうということでなく、「雨が降ったら傘をさす」ように、傘を生み出す。日本は木と紙の文化だから、竹を使って紙に油をしみこませ水をはじく番傘をつくる。

日本の文化は慈円の歌にある「引き寄せて結べば草の庵にて 解くればもとの野原なりけり」、自然と共存していこうというのが基本だった。
だが、明治以降欧米の文化を目の当たりにして、科学技術の発展していないことに気づき、18世紀の産業革命による機械化にで生産力の拡大とともに、化石燃料をエネルギーにするようにシフトした。世界は19世紀から20世紀にかけて武力による植民地が世界中の国家戦略となり、日本も負けじと1894年日清戦争、1904年日露戦争、そして1914年第一次世界大戦へと巻き込まれていき、1941年第二次世界大戦でパールハーバーを攻撃し、アメリカが参戦し日本は敗戦するのである。

いま世界は米中の対立が潜み、また現実にはロシアのウクライナ武力侵攻によっり、戦争状態で、NATO(北大西洋条約機構)はじめアメリカが武器支援している状況だ。
産業革命以後の世界の先進国は今自然を我が物のように使ってきたが、SEGやESG(環境、社会、ガバナンス)をしっかりして、先進資本主義の国は脱炭素化により地球環境を良くし、企業投資をする方向に舵を切っています。
人間の道に天の道を従わす考えでなく、人類が持続するには天の道に人間の道がしたがって生きることが願われる。

皆さんはいかが思われますか?

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