「天性」とは天から授けられた性質、生まれつき備わったものという意味だが、凡人の私は生まれながらの特別秀でたものは持っていないので、これでは他人と太刀打ちできない。
しかし、後天的に努力によって習慣化することで天性のごとく行動や考え方が変化し、自分で自分の人格を磨くことができるからこそ生きることが楽しくなるのだ。
稲盛塾長はよく「誰にも負けない努力をする」と言われたものだが、どんな動植物も夏の暑さにも負けないで、水分や栄養補給のために必死になって獲物を求め捕獲し生きている中、人間はみんなで協力しながら社会をつくって生きているから、自分で何もかもやらなくても生きられる仕組みになっているために、一人で必死にならなくても生きられるから、ついつい怠け心が出る。
自分の人生は良くもできるが、怠ければ悪くもできる。
だから自分が幸福になりたければ主体的に誰にも負けない努力をする習慣をつくることだ。
この習慣には「行動」と「考え方」の2つの心構えが必要だ。
「行動の習慣」
社会教育家の田中真澄さんは積極的な行動の心構えは3つの習慣の実行がいると言う。
1.早寝早起…これを実行すると自然と勤勉な性格になり生活が好転する
2.挨拶・返事…これができると周りとの人間関係が良くなり、相手に好感を与え、信用・信頼を得る
3.後始末はすぐに…これを実行すると前向な姿勢ができ、何事も迅速に行動し、気配りができる
「考え方の習慣」
何事もポジティブに考えるには「目標設定」と「達成期間の厳守」、この2つを決断して実行する覚悟がいる。
時間を決めなかったら、単に夢見るアイデア・空想に過ぎず現実化しないだけでなく、漠然と拡散してしまい、まとまりがつかず方向が定まらなくなる。
仕事の達成期限を守る人はきっと周りから信用され、信頼されるのである。
自分の中で目標達成期日を決めて死守する行動基準を習慣化する人は自然と前向き・積極的になり、人生は開けて行くことは間違いない。
第2の天性は自分でつくることができると信じて、コツコツ日々誰にも負けない努力をすれば、人生は大きく飛躍し開かれていく。
みなさんは第二の天性をつくり幸福になるパスポート持っておられることご存じですか?