大阪石材社長ブログ

「楽しみなさい」

投稿日:2023年3月30日 更新日:

日本が世界一になったWBCのMVP選手は大谷翔平選手だ。
世界の野球界のヒーローになった彼には、演歌の世界のように苦労の末に花咲いたような空気感が全くない。
実に爽やかでスマートな表現のインタビューを聞いているとこちらまで楽しくなる。
「楽しむこと」の伝道師に思うのは私だけだろうか?

彼の名言をいくつか拾ってみました。
1.先入観は可能を不可能にする(座右の銘)
2.ピッチャーはゲームを作れる。バッターはゲームを決められる。
3.(ファンの声援は)一番のドーピング
4.人生が夢を創るんじゃない、夢が人生を創る
5.成功するとか失敗するとか僕には関係がない。それをやってみることの方が 大事だ。
6.自分の評価は自分でしないと決めている
7.イラっと来たら負けだと思う
8.憧れるのをやめましょう。僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。
9.無理だと思わないことが大事だと思います。無理だと思ったら終わりです。
このような心境が自分で作れるから、楽しめるに違いない。
野球の成績や活躍に対する評価でお金を得るのが野球選手ですが、彼はお金を得たいと思って野球をしたことはないと言う。

さて、2500年前に同じことを伝導したのがお釈迦さんですね。
仏教を学んでいると「空」(インドでは)とか「無」(中国では)とかという抽象概念が出てきて、意味を考えると分からなくなってくる。さらに、修行には「自力本願」と「他力本願」の二つがあり、そこでも迷ってしまう。
では、お釈迦さんは何が言いたいかと言うと、単純に「楽しく生きろ」と言っているんです。
それではあまりに単純すぎるので、お釈迦さんは「楽しい」の反対の「苦しい」原因をとればいいと、「苦」を分析して、解説された。
しかし、それを聴いた人間は「欲がなければ生きられない」と感じて、矛盾の渦の中に入って訳が分からなくなってしまう。
ごく簡単なことで、「苦が外からくると思っているうちは、苦はなくならない」と言いたかったんですね。
お釈迦さんの言うように「四苦八苦」、「貪瞋痴(とんじんち)(三毒)」はみんな自分の内から湧いてくる煩悩(妄想)なんですね。
これに煩わされないためには「≪楽しいこと≫に夢中になること」、「未来に向かって『夢・志』を持って行動すること」です。
日々自分の『夢・志』の実現に向け、心身を磨く以外に手はないとおっしゃったんです。

大谷翔平選手の名言を9つ(凡人にとって苦)上げたんですが、彼はこれ全部できてるんですよ。
「今日の練習(努力)は必ず未来を開く」と信じて心身を磨くこと、また結果を出すことを楽しんでいるんですね。
「幸せは日々の習慣で作られる」という言葉があるように、大谷翔平選手は外の世界に惑わされることなく、自分の夢実現のため日々の練習を欠かさない地味な努力をして創意工夫を重ねて楽しんでる。
野球という舞台で彼は自分を表現している。プレイヤーを支える指導する監督やコーチ、野球を楽しむ多くのファンがいる。
以下の言葉を思い出した。
「互いに助け合わないと生きていけないところに人間の最大の弱みがあり、その弱みゆえにお互いに助け合うところに人間の最大の強みがある。」
野球という舞台があるから彼は光るんですね。

お釈迦さんの教えはこの世を極めて楽しく生きる極楽浄土にすることです。
人間として生まれたのだから「楽しみなさい」という、ただそれだけ。

みなさんはお釈迦さんの「楽しみなさい」実行されてますか?

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