大阪石材社長ブログ

「常識と良識」ともに磨く

投稿日:2024年8月11日 更新日:

読売新聞の記事に読売新聞オンラインで短編小説の連載が8月9日から始まった。テーマは「働き方改革関連法」による長時間労働の是正が始まった運輸会社で、国際運輸を担当するのが主人公だ。タイトルは「我らが美徳、DNA」著者は石田夏穂さんという33歳の文学賞をたくさんもらっている人物だ。

20代で勤めたときに周りはガンガン働いていて、一律に労働時間を規制するのは果たしていいのか?もっとポテンシャルを発揮したいと思っているのではないかと考え、猛烈な働き方が染みついていると思って「DNA」としたそうです。今年の4月にドライバーを含む全従業員が残業規制の対象になった運輸会社が舞台で、石田さん本人もこの規制があった時に感じたのは「いやいやまだ働けるのに!!」という、反骨精神というか、あまのじゃくな気持ちになったと語られている。

この小説は目標や、理想と現実のギャップについて書かれている課題の提案だ。著者は働き方改革が進むのは「自分らしい生き方ができる」という点ではいいが、ある意味では経済的な損失の面もあるのではないかとも語る。一方で高度経済成長期、とにかくまじめに働いて勢いのある価値観、「モーレツとかハッスルカルチャーも完全な悪でなないのではないだろうか?」と問題定義している。

1989年のバブル崩壊までの価値観は確かにやればやるほど経済的にも生活の面でもよくなった体験があり、その後のデフレ基調の20年とも30年ともいわれる経済的なデフレマインドも体験しました。

日本の経済政策のみで発展・進化できる時代から、グローバル化の名の下で世界との関係によって変化を余儀なくする。

人間が地球という舞台で生活し経済活動している以上変化をしながら進化せざるを得ないのが事実だ。それをだれもが確実に予測できるかといえば、現代のような情報化社会では、あまりにも地球が一つであり、一国の金融や財政政策では計り知れない時代に突入し、「不確実性」と言われて今日まで経済成長は少しずつ成長するにとどまっている。

世界の中で生き抜くには変化を覚悟し歩むしかないのが「常識」で、その判断の基準はカリスマのような人の判断を頼りにするのでなく、個々人が心の奥に宿している良識で判断する以外ないのではないだろうか?

科学と人間力と人間には二つの側面を磨く必要があるが、物質的な科学のみでなく、人間の心の奥にある良識を磨き、判断基準にすることこそが現代を進化・成長させるのに必要充分な学びと努力がいる。

「常識」と「良識」を共に学び磨き上げてこそ未来を進化、発展させる原動力になると確信する。

皆さんは常識と良識どう考えられますか?

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