1.自分の鏡(自分で決める自分のモノサシ、体験、知識から生まれた、損得、好き嫌い、善悪)
自分で自分を評価する。
2.他人の鏡(他人が決めるモノサシ、他人が体験、知識から得た損得、好き嫌い、善悪)
他人が自分を物事を評価する。一理あると受け入れる。
3.宇宙の鏡(人間が生かされてる宇宙の法則のモノサシ、春夏秋冬、すべては変化の過程、陰陽)
天(宇宙)が自分を評価する。人間のちっぽけな自我意識が通用しない大きなモノサシで人間は動かされてる。
孫子の兵法に「彼を知り己を知らば百戦危うからずや」というのがある。
私たちが自分の中に築くべきはこの三つの鏡である。
人間の成長段階から言うとこの順番だが、現実に応用するには逆で、一番大事なのは良識というべきモノサシの天の法則である調和を理解する事だ。
宇宙は「大和楽大調和」の力が働いているのである。
私たちが昼働けるのは夜の間にエネルギーを蓄える大調和の装置(体内に組み込まれた)が働き、副交感神経にスイッチを切り換えてくれるのである。
勿論食物を摂取したのちエネルギーに変えるのだ。
ところが、思春期には社会という他人のモノサシが邪魔になって、息苦しくなり、暴れたり不良青年になったりするのも事実だ。
他人の評価を受け入れるようになると社会生活ができるが、これではまだ充分自由自在とは行かない。
いつも他人と比べ劣等感や優越感を持ってしまうのである。
心は不安定で、不安や恐怖がいつも追っかけてくるように苦しいのである。
御釈迦さんが「一切皆苦」と思いなさいと諭すのも理解できる。
他人の評価を受け入れないと不平、不満、愚痴で憂さを晴らすようになるのが普通だ。
(周りの人は迷惑だ)
逆に100%受け入れたら、ピンチはチャンスで、
自分があらゆることで成長する課題が与えられたと考えチャンスでもある。
ここに気付けば生きることが義務感(MAST)でなく期待感(WILL)で楽しめる。
次のモノサシは天のモノサシだ。
人間はこの宇宙の法則の中で生きてることを理解できれば、時間を味方にして成長できる事間違いなしだ。
剣客、山岡鉄舟はあるとき落語家の三遊亭圓朝師匠にこうおっしゃられた。
「近頃の芸人は他人からちやほやされると、すぐそれで名人気取りになる。
そうではなく、芸とはどこまでも自分自身の心に問うていくものだ。
それが本当の名人だ」
剣客として鉄舟は「剣の上でも無敵の境に達した」とおっしゃった。
無敵というのは自分より強いものがいなく「世界で一番」というイメージですが、
そうではなく、「自分の中に敵がいなくなった状態」を言うのだ。
強い敵を恐れる気持ち、弱い敵を侮る気持ちも自分の心が作り出したものだ。
そういう心をなくしていけば敵はいなくなる。
剣は抜かなくてもいい。彼の剣法は「無刀流」というのである。
言い換えると「天人合一」人間としての相対的な世界を越えて、天(宇宙)のモノサシになりきることを意味する。
理屈はわかるが、できるかどうかは別の問題だ。
一心不乱に仕事三昧して体得したいと念願する。
皆さんはこの三つの鏡を作って生きること楽しんでますか?