大阪石材社長ブログ

優勝は「人間力」がカギ

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数日前にテレビかYouTubeか忘れたが、ラクビーの監督が優勝するためにとった行動の話を聞いた。
私自身はラグビーについて全くの門外漢だが、友人が学生時代ラクビーをやっていて時々話してくれるのと、リーダーの在り方に通ずるものがあると思い聞き入った。

タックルの姿勢を相手の身体にのしかかっていくようにするとか、細かい技術を学ぶと強くなり、だんだん強くなると優勝したい気持ちが勝ってくるが勝つことばかり意識して勝てない時期が来たそうだ。
監督は1・2年生の部員が本音で先輩とコミュニケーションが取れていないと感じた。
体育会系の伝統的な指導方法として、先輩が絶対的で指示命令には従う縦社会の掟があるが、本来のラガーの精神は「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という利他心があってチームワークができる。
にもかかわらず、勝つことが目的になって人間関係がうまく機能していないのはおかしいと監督は気づいた。

今までは練習するグランド整備をはじめユニフォームの洗濯、部室の掃除も1・2年生の仕事で、先輩に自由に意見を言えず、コミュニケーションどころではなかった。
そこで、全く逆に3・4年生がグランド整備から、ユニフォームの洗濯を率先してやるよう持ち分を変えた。
すると、1・2年生にも練習する時間も増え、現実のラガーとしての技術力の課題も見えてきて、先輩に相談するようになったという。
それだけでなく、月にたった一時間だが「致知」と言う雑誌の感想を四人一組で話し合う木鶏会というものを行った。
もちろん、全国優勝したのは言うまでもないのである。

人間は人間の中でもまれてこそ育つから人間らしくなる。
社会で生きるに社会の中でもまれ、必要なことは具体的な社会に役立つ技術(スキル)だが、
それだけではなく「人間力」という他人を受け入れる心や幅広い見識を磨くことも重要だ。

また、何よりも大事なのは人間そのものの存在の自覚だ。
「不完全な存在」「矛盾した存在」だからこそ、あらゆることに挑戦すればどんどん成長するという自覚だ。
現実は自分にとって不都合なこともあるが、現実絶対肯定で100%受け入れ、消極的な考えや態度を捨て、絶対積極意識で明るく楽しく、創意工夫することの心構えを創ることだ。

皆さんは人間力磨いていますか?

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