大阪石材社長ブログ

「メイドインスピリットジャパンNo.1」

投稿日:2023年3月15日 更新日:

1980年代は日本経済が飛躍的に伸びた時代だ。
当時は、品質の良い家電や車などの日本製品を世界中が求めた。
勿論、欧米諸国は何とかこれを食い止めたいと、為替の円高を容認することにして、日本は世界市場から国内市場の拡大へ動かざるを得なくなった。
日本人が一挙に何倍もモノやサービスを買う訳ではないので、不動産やゴルフ会員権などの投機買いが始まってバブル経済となったのである。
当然、実体経済とは遊離しているので、1990年代に入るとバブルは弾けて金融ビックバンが起こる。金融の再編成が始まったのである。
しかし、その後もしばらくは惰性で消費熱が下がらず経済は進むが、その後30年間デフレ基調となったのは既存の事実である。

世界は情報化社会としてパソコンが普及し、社会のIT化が加速的に進んだ。
2010年にはiPad、iPhoneが登場し、加速度的に個人があらゆる情報を瞬時に手にする時代が来た。
コミュニケーションの方法が急激に変化する中、YouTubeの到来で、個人が放送局になる時代へと変貌していく。

今こそ日本を再生する時だ。
欧米の個人中心の資本主義の基本は「競争と信用」と規定され、ダーウィンの進化論に代表される「適者生存」が自然なのだと弱者を切り捨て、格差社会を生み出している。
だからと言って、弱者を保護することがすべてだと短絡的に政治が動いているのには疑問がある。
それこそ見せかけの福祉国家であると言わざるを得ない。
「仕事」・「人生」。国家を作っているのは「ただの人」である。
制度やルールで人が動くのではなく、自分のスピリットで意味のある行動をするのが人間だ。
80年代のウォークマンをはじめ新しい発想で品質の良い家電を作ったのも日本人のスピリットがあったからだ。

さて、そのスピリットとはどんなものかというと掛け声の「ワッショイ」にヒントがある。
神輿を担ぐ時に四点でバラバラに力を入れたら神輿をうまく担げない。皆の息が合わないと担げないのだ。
だから、息を合わせるために「ワッショイ」という掛け声を使うのだが、「ワッショイ」は「調和して背負う」という意味の言葉を連呼してできたものだと言う。
日本は、聖徳太子が言った「和をもって尊し(貴し)」の文化なのだ。欧米のように自然と戦って勝ち取る文化ではない。欧米の「競争と信用」でなく「共生と信頼」の文化なのだ。

これは決して頭で考えた観念ではなく、自然のメカニズムを素直に具現化したものだ。現代の科学では人間の細胞1つに9つの微生物がくっついていることが判明している。その微生物から菌糸が出ていて、強い細胞の力が弱い細胞へ流れて助けるネットワークができていて、全体として共生するメカニズムになっているそうだ。
日本の文化的なスピリットは自然のメカニズムに沿ったもので、欧米は自然を克服して人間のために使おうとする。その副作用として地球環境が破壊され、脱炭素を目指す結果となっているのが事実だ。

弊社の理念は近江商人の「三方良し」に「利他行」を基本の判断基準に行動することを考え実践している。
それが何となくしっくり来て、結果自分も成長させていただいていると感じている。
「ワッショイ」でみんな手を繋いで、弱い者にお金をやるんじゃなく、自分の生きるエネルギーを注入して、互いに手を携えて、自然界のように共生して助け合って成長する日本でありたいと思うと共に、このスピリットを世界へ発信して、世界が温かい共生スピリットを共有し、平和に楽しく暮らせる社会を実現したい。

みなさんは共生の日本スピリットを目覚めさせていますか?

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