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「成功の要件」について

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成功というのは目標成就・課題や困難にぶつかったときに、事がうまく運び、思った成果を得ることが成功だ。

では、その要件については2つある。
1.一つは自分の心で思うことが強く強く熱意を持っていることだ。
2.もう一つは四書五経の中の孟子に書かれている
 「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず」
人間は何事も一人では行っていない。みんなの協力があっての話だ。
中村天風は「駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草履を作る人」ということわざを比喩に使う。

意味=一番重要なのは「人の和」であって、その次が地の利であり、その次が天の時だ。
これが成功の要件を述べた言葉といってもいいだろう。
いくらチャンスに恵まれていても、一人の力ではそれを手にすることは難しいというのである。

2500年前の中国の諸子百家時代にすでに、人間社会では「人の和」がなければ成功はない。
古来リーダーはいかに人心収攬するには五徳(智・信・仁・勇・厳)を目指し、自分を磨くことを教訓にし、我田引水にならぬように諸葛孔明のような参謀を側近に置いたのである。

社会や集団をまとめていくにはすべて格差を嫌い「平等」を旗印にしたときに成功している。
フランス革命(1789年)財政危機になり、それまでは貴族と僧侶から税金を取っていなかったのに、致し方なく税金をかける決断したときに、平民と貴族・僧侶が帝国に反して「国民国家」という共和制を生む。
その後世界は民主的な国民国家へと歩みを進めたのである。

この革命後シルクロードで得た技術によりヨーロッパが交易で得た財で、ユーラシア大陸へと進出してきたが、その下地を作ったのは、15.6世紀のスペイン・ポルトガルが海路でインドをはじめアフリカや東南アジアを植民地化してきたのだ。

その後日本は日清・日露戦争を経て全体主義的な国家づくりに走り、その後世界へ向け、三国同盟のイタリア・ドイツ・日本を結成するが、「三国協商」のソ連・中国・イギリスそれにアメリカが参戦した連合軍との戦いとなった。
20世紀にかけての第一次世界大戦や第二次世界大戦へとつながっていくのである。

皆さんは「成功の要件」について「能力」あるいは「人の和」どちらが根本だと思いますか?

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