大阪石材社長ブログ

「楽しい日本」という施政方針に思う

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明治には「強い日本」、戦後は「豊かな日本」を求めて国つくりをしてきた。
石破首相の施政演説のタイトルは、令和の列島改造「楽しい日本」へ地方創生を表明された。
日本が高度経済成長を為した1970年代、田中角栄の全国に高速道路網を作り新幹線を走らせるという、ハードのインフラ整備を軸にするということではない。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)を、主軸のソフトな中身で人の流れを生み出す列島改造論である。(例えばテレワークの促進)
一極集中型でなくではなく「多極分散型多様な経済社会」の構築を目指し男女の格差もなくす方向だ。

人口減の現実から人を財産として尊重する「人材尊重社会」を掲げた。
それには5つの柱がある。
1.若者や女性にも選ばれる地方
2.産官学の地方移転と創生
3.地方イノベーション創生構想
4.新時代のインフラ整備
5.都道府県域を超えた広域連携
ということだ。
国家の方向性としての方向性はIT化による情報社会を背景に、AIの活用を促進し日本の経済構造を発展させることだ。
勿論、あらゆる事業の発展はDX.GXを基本に置いた「楽しく働く」仕組み作りが要望される。
「モノつくり」を基礎に「人つくり日本」へという方向だ。

企業の取り組むべき方向も「人材尊重会社」というテーマで方向転換が余儀なくされる。
過去の高度成長期のようにトコトン人の倍働くやり方やその後の能力主義的な方向でなく、働く仕組みを変える環境つくり、従来の行動から新しい仕組みの行動へ変化させることだ。
言い換えると「楽しく働く」環境を創造することが求められる。

そうなると人材育成も必然的にITを使いこなし時短や生産性をあげる仕組みのイノベーションを起こす必要がある。
テレワークがさらに進化して、情報の共有化が進み行動の未来が見えるような仕組みに成り全社的に一元化される。
PCを通して仕事をこなしていくと段階的に学習する仕組みが組み込まれ、仕事の技能が上がるようになるだろう。
結果、無理なく成果が上げられるようになり「楽しく働く」が実現する。

従来のようにモチベーションをあげろとか自己責任意識を高めろとか、やる気だとか、能力至上主義だということから脱却して、「楽しく育つ」ようになりITと人間の融合の仕組みができるに違いない。
人類の進化はこれから本格的に物心両面の人間尊重の時代を産み出すだろう。

皆さんは「楽しい日本」どう思われますか?

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