資本主義社会は当然資本が大きく投資することができる資本家は勝利する。
一方、資本主義の初期はモノづくりで産業資本に投資し、工場や機械設備で大量にモノ作りする。
物があふれるので、次はそれを流通させる商社や小売業が発展する流通資本時代となる。最後は金融資本主義となり金融が支配するようになるのが資本の発展段階だ。
その証拠に銀行は大通りの四つ角に石造りで店舗を構えている。
さて最近は情報化社会となり、情報資本主義ともいわれアマゾンやGoogleのように、情報のプラットホームを構築したものが支配的になる時代でもある。
マックス・ヴェーバーは健全な資本主義は「勤労」と「人生の自立」と言っています。
戦後の日本は敗戦の何もないところから、まじめにコツコツ働きアメリカに次ぐGDPを築き上げ、現在は中国に抜かれてGDPは世界代3位になってしまった。
情報化社会によるIT化はどんどん進化して、データリズム→クラウド化→AI(人工頭脳)へと進化している。
本来のIT化は単純労働からの解放が締めであったが、スマホなどの進化によって検索すれば答えが出る世界になった。
故に、思考の外部化と言われ、人間の思考力が低下しAIに奪われる傾向になってきているのも事実だ。
ところが、政府は最低賃金を決めて事業家にさらに生産力をあげることを要求するが、市場の競争に勝てる技術力や商品開発、国内外の市場の創造ができるかというのがカギになる。
この事業の産業基盤をもっとしっかりして世界との競争力に勝てるような環境を民間に放り投げるだけだ。
高度に発展した先進国では「勤労」は楽しいものでなく、苦痛なものととらえられ、社会に役立つことで喜び、そのことから自分の生きがいが生まれ働く意欲を感じることより、欧米のように休暇を楽しむのが人間にとっていいと考えらるような価値観に変化してきている。
これでは国家の経済は成り立たなくなるように感じるのは私だけだろうか?
働く喜びと誇りを感じる環境つくりや「人生の自立」を目的とした学びは急務なように感じる。
皆さんは健全な資本主義をいかが思いますか?